Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
取り戻す為に
Mission21「新たな作戦指令」
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
流をする、それだけの模様だ。瑞鶴だけは除くが。
いや、それよりそもそも話になってない。特にハルトマンは。なぜ寝るんだろうか。
「とりあえず用件については了承した。そして、残念なお知らせもある」
ため息をつきながら言った。
「上層部がこの件を嗅ぎつけたようだ」
◇
「……」
重く感じる頭を持ち上げながらあたりを見回す。
そこはさっきとは違う、私の艦橋。ただ、周りの景色はセントアークそのもの。
「うっ……」
さっき、誰かに話しかけられたような気がした。だけど、機のせいだったんだろう。それに加えて疲労で倒れた。
一応、誰もいないようだから何かしよう、と思ったけど何も思いつかない。無意識ながらとりあえず船内から出て、久々に陸を踏んだ。
「――――――っ!」
久々に陸を踏んだ気持ちは、どれだけ気持ちいい場所なんだろう、なんて思ってしまった。ここも、戦場になりえる筈なのに。
そのまま、誰もいないような港を歩いていく。少し不気味ではあったけれど、久々に歩くからかそれを忘れていた。
だけど、私の中ではもう1つ始まりを告げる時計の音が鳴る。
それは、奪還作戦が、始まる。
◇
もう間もなく最初の反攻作戦が始まる。
「響、お前はこの作戦が成功すると思うか?」
「思わない。いかんせん大本営が一つにまとまったとしていても、何か裏が見える」
セレンの問いかけにそう答える。
「お前は良く疑問を持つようになったな……私は正直に言うと、同意見だが」
「ならそう言えばいいと思うけれど」
「人によっていい方が違うことにいろいろ言うな」
「それはセレンさんも一緒だと思うけれど」
そんなやり取りをしていたら、キャロルが熊野の艦橋に姿を現した。
「主任からの通告で参りました。これより作戦概要を説明します」
やっとかという気持ちで簡易的なブリーフィングルームとなっている熊野の艦橋で今回の作戦が説明された。
大体の内容を説明すると、
第1次作戦として、ウィスキー回廊への戦車展開の為大規模航空部隊による制空権確保、それが済んだ後は戦車部隊を大量に展開、ウィスキー回廊にある旧エルジア軍最終防衛線に深海棲艦の地上部隊の中枢があるということから、そこを叩く。これを『フォトン作戦』とする。
第1次作戦への我々の作戦内容は「ウィッチ派遣および長距離砲撃支援」。成功確率は高いらしいが、もはやウィッチ達に重い負担だ。
そこから展開した地上部隊を構築し、『メガリス』へ極力近づかぬようにファーバンティへ接近、艦隊を展開し空と陸と海、三方向から深海棲艦
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ