第9話 改訂版(2018/11/07)
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後、俺達は会議を再開した。
「……対策会議を続ける。豚頭帝の存在が確定した訳だが、豚頭帝と豚頭族達の目的が何か、予想できる者はいるか?」
「……豚頭帝は『飢餓者』という特殊技能を生まれる時に保有すると聞いたことがあります」
「『飢餓者』?それはどんなスキルなんだ?朱菜」
「捕食した魔物の性質を一定確率で自分のものとするスキルです。同じ魔物を数多く捕食すれば、その分性質獲得の確率が上がるそうです」
「リムル様の特殊技能『捕食者』の下位互換といえるスキルですね」
「……大鬼族の里が襲撃された時も生きたまま捕食された者や亡骸を食い尽くされた者達がいました」
「貴女はそれを行った豚頭族を例外なく滅していましたね。雷を纏った腕で体を貫いたり、広範囲に広がる炎で焼殺したり、鮫の形をした水弾の衝撃で内臓を破裂させたり、真空の刃で切り刻んだり。
他にも風を乱回転させながら球状形成したものや黒炎を乱回転させながら球状形成したものをぶつけたり、灰すら残さぬ黒炎で焼殺したり、砂を使って地面に引き摺り込んで圧殺したりと、色々な方法で同族が滅されたからこそ、豚頭族は早々に大鬼族の里から撤退したのかもしれません」
「……私が里に攻め込んできた豚頭族にどういった対処を行ったか、随分と詳しいですね。トレイニー様には覗き趣味でもおありなのでしょうか?」
「先程も言いましたが、樹妖精はジュラの大森林で起こったことの殆ど把握しておりますので」
「つまり、豚頭族の軍勢が大鬼族の里に進軍していることを知っていながら、私達にそのことを教えなかったということですか?
そして、自分達の集落が滅びに直面した途端、見捨てた種族すら巻き込んで助力を求めているんですか?随分と自分勝手ですね。恥という言葉を知っていますか?」
しゅ、朱菜とトレイニーさんが笑顔で毒舌を吐き合ってる!2人共見惚れてもおかしくない笑顔の筈なのに、見惚れることもできない。ってか、2人を中心に部屋の温度が急激に下がってる気がするぞ!
ってか、話が脱線してる。今の空気を如何にかする為にも無理矢理にでも話を戻そう!
「と、取り敢えず、豚頭族の狙いはジュラの大森林に存在する大鬼族や蜥蜴人族を含む上位種を捕食し、その力を奪うってことだよな?
ってことは、ウチも高確率で狙われるな。仙鬼に帝鬼、月鬼、羅刹、修羅、忍鬼、妖鬼、|大鬼
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