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緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~prelude~
~Become my slave!~
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家にはそんなものないからな」

「え、 ……そうなの?」

当たり前だろ。どんだけお嬢様なんだよ。

「で、ドレイってどういう意味だ?」

「パートナーよ。強襲科(アサルト)であたしのパーティーに入りなさい。そこで一緒に武偵活動をするの」

「……そんな事か?別にやってやってもいいが−」

「ホントに!?」

「ホントだ。人の話を最後まで聞け。−で、何でキンジとかじゃなくて俺なんだ? 」

「勘よ」

「……勘、か?」

「そうよ。それ以外にも理由はあるわ。1つ、入学試験時のランクがSだった事。2つ、……これが本命よ。チャリジャックに合った今朝、10台のUZI付きセグウェイをたった1人で倒したこと。そしてあんたはそれをいとも簡単にやってのけた。『あの位じゃあ死なない』あんたはそうに言ったでしょ?」

「……ああ」

「それには何かがあるはずよ。あの量のUZIを1人で倒すのは、常人では至難の技。
……それを簡単にやったんだから。あなたには常人以上の能力がある、そうでしょ? 」

何か無理やりな気もするが、もはや隠す必要もないか......

「……乗能力者。こう言えば分かるか? 俺は神経系と筋繊維の両方を兼ね合わせている、ちょっと乗能力者の中でも特殊なタイプだ」

「やっぱりね。あたしの勘は外れてなかったわ。あんたをドレイにしようと思ったのは、他のヤツは勿論。キンジより…僅差だけどね。あんたの方が上だった」

−動物並みの直感だな。スゲェ。俺が乗能力者ということまで勘でわかってたのか……

「今日、狙撃科(スナイプ)に行ったでしょ。レキから聞いたわ。絶対半径(キリングレンジ)2050mですって? 」
「そこまで知ってるのか..........」

「遠近両用。便利なパートナーね」

便利な!? 俺は便利アイテムじゃないぞ..........


−「彩斗、お腹すいた」

アリアがソファーに身体をしなだれかけさせた。

いきなり話題を変えてくるか。

「さっきコーヒー飲んだろう」

「でもお腹すいたの!」

わがままだなぁ。女は。

「じゃあ、下のコンビニで何か買ってくるか?」

「こんびに? あぁ、ちっちゃいスーパーの事ね 」

コンビニも知らないとか…どんだけ帰国子女なんだよ
−と俺が半ば呆れていると、

「ねぇ、そこって松本屋のももまんって売ってる?あたし、食べたいな」

と、顎の下から見上げてきた。… 顔が近いよ。

「じゃあ行くぞ」


..............................



「どんだけ買ったんだよ……もはや買い占めじゃねぇの、そのももまん」


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