暁 〜小説投稿サイト〜
とある3年4組の卑怯者
56 中華麺(ラーメン)屋
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
だね、ウチは飲食店だからもちろん美味しいものをお客さんに食べさせることが当たり前のことだから、お客さんの不評を買わないようにいつでも美味しいラーメンを作って喜ばせたいという気持ちで経営しているよ」
「では、辛かったことはありますか?」
「そうだねえ・・・、さっきの質問で答えたように戦争でお店が焼けてしまって再建しなければならなくなったことかな?あと、これもさっき言ったことと同じだけど、戦争の間は食材が手に入らないときも多くて、上手く経営できないときもあったね」
「そうですか・・・。では、最後の質問です。このお店には他にはない自慢のメニューというものはありますか?」
「ほほう、いい質問するね。ウチの店はタチウオとか、カマスとか清水港で釣れる魚をラーメンの具として入れているんだ。連れる季節によってメニューも期間で変わることもあるけどね。カマスのから揚げラーメンとか、クロダイの煮つけラーメンとかが今のところ自慢のメニューかな」
「ありがとうございます!質問は以上です。ありがとうございました」
みどりはお辞儀をした。
「こちらこそありがとう。君達も是非ともウチのラーメンを食べに来てくれたまえ」
「俺、いつでも行きまっす!」
 平井は喜んで言った。
「オイ、倉山!この際店長と写真撮ろうぜ!」
「ああ、いいね」
「よしわかった。ウチの店員に頼んで皆と記念写真を撮ろうか」
 甲山は店員の一人を呼んでみどり達との写真を撮らせた。

「ありがとうございました!」
 五人は店を出た。倉山は店を出た後に店の外観の写真を撮影した。
「ヨォシ、月曜になったらポスターを作るぞォ」
「そうね」
「写真は完成したら、すぐ持ってくるよ」
「質問の答えも纏めておくよ」
「あの・・・、私は、どうすれば・・・?」
 みどりは質問が終わり、その後はどうすればいいか迷った。
「吉川はポスター作る日まで休んでていいよ。今日は質問するのに頑張ってたし」
 茅原が答えた。
「は、はい、ありがとうございます!!」
「吉川さんも頑張ったわね!」
「ああ、役に立ったよ!」
「おめェもやればできンじゃねェか!」
「皆さん・・・、あ、ありがとうございます・・・」
 みどりは皆から労られて感動した。
(堀さんがいなくても私はできたんだわ・・・)
 みどりは嬉しかった。なぜなら自分も班員として貢献できたのだから。
(そうだ!あのラーメン屋さんへ堀さんやまる子さん、藤木さんを誘おう・・・!あそこのラーメン、食べてみたい・・・)
 みどりは堀達を誘おうと考えた。

 月曜になり、ポスターの作成のために皆模造紙にタイトルや質問とその答えを書き、麦田が作った地図や倉山が撮影した写真を貼り付けていた。みどりは作成にやる気になっていた。今までは積極的にできずに、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ