56 中華麺(ラーメン)屋
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どりは麦田に聞かれた。
「は、はい・・・」
「大丈夫よ、私が手伝うわ」
「え、いいんですか?」
「うん、地図はもう作ってるし、それに私は手が空いてるから今日は手伝いに回るわ」
「あ、ありがとうございます!!」
ラーメン屋に着いた。店名は「ラーメンわかば」というところで、典型的なラーメン屋で、これといった派手さはなかった。
「こンにちはァ!社会科実習の取材に来ました。店長いますかァ?」
平井が店員に話しかけた。
「ああ、ちょっとと待っててください・・・」
ラーメン屋の店員は店長を呼びに言った。
「やあ、君達、待っていたよ。店長の甲山だ。よろしく」
「よろしくお願いします!」
「まあ、こちらの部屋へ入ってくれ」
甲山は五人を関係者専用の部屋へと通した。
「店長さん、よく利用している平井でっす。よろしくお願いします!」
「ほう、そういえば君はよく来てくれているね。ありがとう」
みどりは緊張していた。その時、倉山が店長に聞いた。
「あの、お店の外観の写真や、店長さんの写真とかとってもよろしいでしょうか?」
「ああ、いいとも」
「ありがとうございます!」
倉山が礼をした。その時、みどりは緊張していた。麦田が催促する。
「ほら、吉川さん、質問を始めて」
「は、はい、あ、あの・・・」
「何かね?」
「これから五つの質問を用意したのですが、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「ああ、もちろん」
「では、まず一つ目の質問から行きます・・・。ええっと・・・」
みどりはノートに書いてある質問内容を確認した。
「このお店は何年間続いていますか?」
「そうだね、このお店は私のおじいさんの代から続いているからね。1911年創業だから、63年続いているね」
「63年ですか・・・!!」
みどりは驚いた。その一方で、茅原は必死に質問の答えをノートに取っていた。
「うん、でも簡単に続けられるわけじゃなかったよ、戦争の時は食材を減らされて足りなくて、売れ行きが悪くなった時があるし、空襲でお店が焼けてしまって再建しなければならなくなったからね。今思えばそれでも今まで親から受け継ぎ店を続けられて行けることに本当に誇りに思っているよ」
「そうだったんですか・・・。では、次の質問です。お客さんにどのような配慮をしていますか?」
「うーん、お客さんがいつも安心して利用できるようにいつも綺麗に掃除したりとか、料理についても味付けの時に調味料の量を正確に測っていることだね。調味料の量を間違えてしまうと、味が薄くなってしまったり、濃くなりすぎてしまったりするから、ちょうどよい味を提供するようにしているんだ」
「ありがとうございます。では続いての質問です。どのような気持ちでこのお店を営んでいますか?」
「そう
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