豚男
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、豚さん豚さん」
そう言ってシネは紐を上下に動かす。
「あーあー」
男の鼻が上へ下へとせわしなく動く、男の口からはヨダレが垂れている。
「このバカにお仕置きをして、いやご褒美になるのかな?ふふ」
言ってワインをグイッと飲み干す。
「おら! 四つん這いになってケツを上げろバカ男!」
言った男はシネが韓国からつれて来た男だ、アダルトビデオの男優で韓国人だ、りゅうちょうな日本語を話す。
「ペッ」
ケツを上げた男のケツ穴にツバを吐きかける。
「おらよ」
男がケツ穴に逸物を入れる。
「あーーあーー」
掘られた男が猿のように叫ぶ。
「ははは、お前は豚猿だ!」
シネが鼻フックを上下に動かしながら男を罵る。
「あーーあーー気持ちいいですーあーーー」
警視庁捜査1課特命係、水谷右角警部は豚面で猿のように叫んでいた。
ーーーー
ソファーに結子と西島が並んで座る、向かいに鈴木夫妻が座っていた。
「シネ監督の居場所は知りません、作品は見ていますよ」
「韓国で撮影した物も見られましたか?」
「それは……見ていません」
「そうですか……」
(見てるわね、恐らく)
「シネさんと会った事はありますか?」
「……いえ……ありませんよ」
(会ってるわね)
「刑事さん?」
「はい?」
「あなたなら1番に成れますよ」
とっさに意味は分からなかったが、やがて顔が紅潮してくる。
鋭く鈴木誠をにらみつけて
「あ、り、が、とうございま、し、た、西島、帰るわよ」
帰っていく2人を見ながら
(怒った顔も美人だ、いや、可愛らしい美人だ)
鈴木誠は妄想する、木村と結子とそして坂田に見せてもらった木村の息子の凛でビデオを撮れたらどれだけ素晴らしい事かと。
いつもの居酒屋でいつものメンバーが集まっていた。
「かんぱーい」
「カチャン、カチャン」
「あー美味しいー」
丸山は目をつむりながら幸せそうだ。
「シネ、クー、鈴木、この3人を徹底的に洗うわ」
「水谷警部の身が心配ですね」
西島が心配そうな顔で結子を見る。
「殺されてはいないと思うの……」
「絶対生きてる、そんな簡単に死ねへん、警視庁が誇る敏腕天才刑事や」
出された料理をつまみながらそれぞれが意見を述べる、ここは第2の本署なのだ。
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