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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
刀会 3
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ゃないか。ああ、彼が例の巫女クラスの紅一点ならぬ黒一点の子か。うらやましいねぇ、女の園に男が一人きりだなんて」
これには周りの観戦者達もあっ気にとられる。
「ぬぅ、これは……。まさにチョロイン。裸を見られて結婚を迫るとか、負けたから気になるとか、一人きりの男子が珍しいとか、そういうあれか、そういうのか、そういうのが発動したのか、そろいもそろってチョロイン化か!」
第一試合を大金星で飾った緋組拾参番隊はその後も順調に勝ち進み、やがて決勝戦をむかえた――。
「なんなの、あの戦い……」
会場のすみから暗い眼差しを試合舞台にむけるシェイバの姿があった。
細長い刀袋をかかえて置き物のように微動だにせず、ずっと試合の様子を見ていたシェイバは不満の塊だった。
ほとんどのあいだ陰陽庁の倉庫に封印され、たまに外に出るときといえば開発研究部でいじられるときだけ。封印されているあいだは自我もほとんどなく冬眠状態だったが、それでも退屈という感情が溶けた鉛のように心を侵し、精神をさいなまされていた。
だからこそ主である鏡伶路に召喚されたときは大いに期待したものだが、ハロウィンの夜以降まともに獲物を与えてくれない。活躍するべき場には連れて行ってもらっているのだが、抜いてくれない。
たまに霊災を祓うことはあってもあまりにも弱い、手ごたえのない霊災ばかり。
シェイバは餓えていた。
闘争を欲していた。
だからここに、闘気渦巻く刀会会場に引き寄せられたわけだが、あふれる闘気とはうらはらにシェイバにとってつまらない、退屈な戦闘ばかりを見せつけられうんざりしていた。
どうして敵を斬らない? どうして敵を殺さない? どうして敵の血を吸わない? どうして敵を喰らわない? どうして? どうして? どうして――。
武器を手にした人間がたくさんいて戦っているのに、どうしてそんなお遊戯みたいな真似をするのか、こっちは死合いをがまんしているというのに……。
蛇の生殺しじゃないか。
もったいない。
緋組ナントカ隊といっただろうか、そこのポニーテールの子は動きが良い。あれならもっと敵を痛めつけられるのになんで中途半端なところでやめてしまうのか。
眼鏡の子は呪術に秀でているようだ。もっと徹底的に呪詛できるのに手加減している、なんで敵にそんなことをするのか。
ちんちくりんな茶髪の子は逆に斬りがいがありそうだ。女の身体は男よりも脂肪が多いぶん斬った時の感触が楽しめる。
そういえば最後に人間の女を斬ったのはいつだったろう? ああ、斬りたい。斬りたい、斬りたい!
女といえば、あの女の子みたいな顔をした男子は実に良い動きをしている。
あれなら斬る以外にも、戦いでも楽しませてくれそうだ。
実際、他の連中を制して
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