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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
刀会 1
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の手技に思わず前かがみになり、股間を押さえようとしてハッとなる。
ちがう。いつもとはちがう。本来ならば腰の奥に感じる気持ち良さが脳の奥から生じるという未知の感覚に恐怖と戸惑いをおぼえた。
だがそんな感情はエクスタシーの嵐によってすぐに消し飛んだ。
(と、溶けちゃう! 気持ち良すぎて脳みそとろけちゃうッ!?)
血圧と心拍数が上がり、息も荒くなる。乱れた呼吸に桜色の唇が小刻みにふるえ、あえぎ声まじりの吐息が漏れる。
「うっわぁ〜、桃矢ってばエロかわい〜。えい☆」
笑狸が舌で俸の先をなめる。それがとどめになった。
「――――ッッッ!!」
ビクビクッ、ぶるぶるっ。
快感という名のハンマーが脳髄に直接叩き込まれ、意識がピンク色に染まった。全身をオーガズムが駆け巡り、身体をふるわせて絶頂をむかえた。
「ら、らめぇぇぇ! 出ちゃうっ! 出ちゃうッ! 脳みそザーメン鼻から全部出ちゃう! バカになりゅぅぅぅっ!」
びゅくるるるるっ! ぶびゅッびゅっびゅー! びゅっびゅ、びゅくっ、びゅく、びちゅるるる……。どぷっ……どぷっ……。
痙攣してのけ反りかえり、鼻から大量の白濁液を放出するも、それらは床に落ちる前にかき消えた。呪術によって一時的に生じた疑似的な器官から出る体液もまた現実のものではないからだ。
床に伏せ、息も絶え絶えな桃矢の鼻≠ヘ急速に萎えしぼみ、もとの形にもどった。
「おい笑狸、勝手なことするなよ。このあと『イキたいのなら自分でしごくんだな』て言って棒をわたして様子を見るつもりだったのに」
「なにそれ鬼畜すぎ!」
「これからは鬼畜系ドS主人公の時代なんだよ。押しの弱い草食系主人公や、やれやれ系主人公の時代は終わりなのだ。いやマジで絶対そっちのほうが受けるって」
勝手なことを言いながらライムをかじりラム酒をすする秋芳を涙目で見つめる桃矢が口をひらいた。
「――ですか――」
「うん?」
「僕がまた秋芳先生にキスしたら、いつでも今みたいなお仕置きをしてくれるんですか?」
「「え?」」
上気して朱に染まった頬に潤んだ瞳、せつなげな息づかい。
「今の、すごく良かったです……、もうクセになっちゃいそう……」
そうつぶやく桃矢の表情は欲情もあらわで、とろけるようだった。
「ええと、桃矢くん。酔っぱらっちゃったのかな? かな?」
「なんか妙なスイツチが入っちゃったみたいだね。でも良かったじゃない、鬼畜系ドS主人公にふさわしい被虐系ドMヒロインの誕生だよ」
「いや、こいつ男だから。ヒロインじゃないし」
しなだれかかってくる桃矢をてきとうにあしらっていると、秋芳の脳裏にある疑問が浮かんだ。なぜ自分のときには同調性共鳴症が発動しなかったのか
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