~prelude~
~Secret−Hysteria savant Sindroam of the certain friend~
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いいか。俺は高校生。中学生を脱がしたりするワケがないだろう?
年が離れすぎだ。だから−安心していい 」
アリアは、わぁあー!という口になって絶句している。
そして−ぎぎん!という目になって俺を睨み付ける。
「あたしは中学生じゃない!! 」
−まずいな。 女というやつは実年齢より上に見られると怒る習性がある。このままだと、倉庫の床が砕ける。
フォローしておいたほうがいいだろう。
「……悪かったよ。インターンで入ってきた小学生だったんだな。そうかもとは思っていたよ。しかしすごいな、アリアちゃんは−」
アリアが顔を伏せた。そして、 ぱしっ、と左右太ももに手をついた。 今度はなんだ。忙しい子だな。
「こんなやつ……こんなやつ……助けるんじゃなかった! 」
ばぎゅぎゅん!
「うぉっ!」
足元に撃ち込まれた2発の銃弾に、俺は青ざめた。
この子、撃ってきたぞ!それも2丁拳銃で!
「あたしは高2だ!!」
「ま、待てっ! 」
さらに至近距離から銃を向けてきたアリアに−俺はむしろ飛びかかり、その腕を両脇に抱え込んで後ろに突き出させた。
ばりばりばりっ!がきんがきんっ!
アリアが反射的に引き金を引き、床が着弾した音を上げる。今の−音で分かる。2丁とも弾切れだ。
よかった。普段の俺だったら、今頃鉛弾を何発も喰らって床をのたうちまわっていただろう。
俺たちはそのまま、取っ組み合うような姿勢になった。
「−んっ−やぁ!」
くるっ。体をひねったかと思うと、対格差をものともせず俺を投げ飛ばした。
「うっ−!?」
辛うじて受け身を取ると、その勢いを殺さず−俺は体育倉庫から転がり出た。
「逃げられないわよ!あたしは逃走する犯人を逃がしたことは!1度も!ない! −あ、あれ?あれれ、あれ?」
叫びながら、わしゃわしゃとスカートの内側を手でまさぐった。 弾切れになった拳銃に再装填する弾倉を探しているのだろう。
「ごめんよ」
さっき投げられた際にスカートからスリ取っておいた予備弾倉を掲げ−あさっての方向に投げて見せる。
「−あ!」
アリアは無用の長物になった拳銃をブン!ブン!と振り回した。やったな!やったな!という動作らしい。
「もう、許さない! 膝まずいて泣いて謝っても、許さない!」
じゃきじゃき!
背中に隠し持っていた刀を、二刀流で抜いた。
銃、格闘技ときて、今度は刀か−!
−だんっ!アリアが人間離れした瞬発力で飛び掛かってきた。そしてその寸詰まりの日本刀を両肩めがけて流星みたいに突き出してくる。
ザザッ!
俺はなんとか、背後に転がってそれを避け
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