ターン83 鉄砲水と決別の歯車
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したイーグルだったが、その突撃はしかし大量の機械部品や歯車、そして瓦礫に阻まれて肝心の巨人まで届かない。今の一撃が勢い余って要塞内部を破壊し、大量の部品が盾となる格好で跳ね上がったのだ。
古代の機械巨人−アルティメット・パウンド 攻3000→グレイドル・イーグル 攻1500(破壊)
「さらにこの効果は、1ターンに2回までの使用ができる。アルティメット・パウンドよ、その目障りな黄色い鷹に、最後の攻撃をくれてやるノーネ!」
古代の機械巨人−アルティメット・パウンド 攻3000→グレイドル・イーグル 守500(破壊)
再び押しつぶされたイーグルが液状になっての特攻を仕掛けようとするも、またもや破壊された要塞の内部機械にその突撃が阻まれる。
それにしても、あんな隠し玉を手札に抱えていたなんて。もしさっきのターン、次のターンぐらいならいくらなんでも大丈夫だろう、と一時休戦を出し渋っていたら?かなりギリギリの選択だったことに気が付いて、どっと冷や汗が噴き出る。用心はし過ぎぐらいでちょうどいい、か。あ、今の575だ。清明心の俳句。
『……それだけ余裕があるならまだ私が出る必要はないな。豪胆、というよりはむしろ紙一重の方だが』
ちょっと考えるぐらい別にいいじゃない、もう。TPOをわきまえて口には出さなかったのに、心読むことはないでしょうに。
そんな冷たいチャクチャルさんは放っておいて、今はクロノス先生だ。古代の機械要塞によって得られる耐性はあくまでこのターンのエンドフェイズまで、次の僕のターンになれば耐性は消えるしダメージも通る。なんとかグレイドルを呼び込むことができれば……だがそんな考えすらも見透かしているかのように、クロノス先生が白い歯を見せて笑う。
「まさかシニョール清明、私がこのアルティメット・パウンドを無防備に立たせたままでターンを譲る、そんな馬鹿なことは思っていませんよネ?アルデンーテ、まだ私の実技授業はこれからが本番ナノーネ!魔法カード、アイアンコールを発動!私の場に機械族モンスターが存在するとき、私の墓地からレベル4以下の機械族モンスターを効果を無効にして特殊召喚できるーノ。甦れ、古代の機械砲台!」
どうやらついさっき、アルティメット・パウンドが連続攻撃を行う際に捨てたモンスターだったらしい。要塞の床の一部が開いてひっそりと小型の砲台が地面からせり上がってくるものの、効果が無効なためかその歯車は完全に沈黙している。
古代の機械砲台 攻500
「そして魔法カード、機械複製術。この効果で、攻撃力500以下の機械族をデッキから増やすことができる」
古代の機械砲台 攻500
古代の機械砲台 攻500
「……」
攻撃力500の機械砲台が、さらに2門追加でせり上がっ
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