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とある3年4組の卑怯者
55 社会科実習
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けないの」
「わかった。じゃあ、俺と茅原と吉川で考えるか」
「そうだな」
「はい!」
 こうしてピアノの稽古がある麦田は急ぎ足で帰り、倉山と茅原とみどりは後でみどりの家に集合する約束をした。帰宅途中、みどりが倉山と茅原に聞いた。
「あの、どうして私の事を心配してくれたのですか?」
「それは、お前が平井にあんなこと言われて動揺していたように見えたからだよ」
 倉山が答えた。
「わかっていたんですか・・・。でも今までは私は皆から相手にされませんでしたし、迷惑かけるばかりで、どうしてこんな私に・・・」
「何言ってんだ、君は堀が来てから変わったじゃないか」
「・・・え?」
「みんなと遊ぶようになったし、小さいことで泣くことも少なくなってるぜ!」
「あ、ありがとうございます・・・!」
 茅原の言う事は間違ってはいなかった。確かにみどりは堀のお陰で休み時間クラスメイトと遊ぶようになったし、今まで独りで登下校していたが、友達とするようになり、男女問わずクラスメイトの輪の中に入って行けるようになっていた。
「もし、平井に何か言われたら俺達がフォローするから安心しろよ!」
「は、はい、ありがとうございます!私、皆のご迷惑にならないように頑張ります!!」
 みどりは班の皆に全力で貢献すると己に誓った。こうしてその後、三人はみどりの家に集まり、質問内容を考え合うのであった。
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