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逆襲のアムロ
46話 サイアム・ビストの最期
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マーンに体を向けて手を広げた。

「撃ってみるといい」

挑戦的だった。ハマーンは躊躇わずサイアムの胸をブラスターで撃ち抜いた。
ジュドーはその光景を見て、狼狽えた。サイアムは平然とその場に立っていたからだった。

「・・・最早体は必要としないのだ。生きるという上ではな。いや、死ぬということではなのか・・・」

サイアムは自問自答していた。ハマーンはもう2発サイアムを撃ち抜く。しかし、サイアムに変化はなかった。

「なったこともない、見たこともないものへの渇望の果てだ。この歳で欲求不満が多くてな。全ては無駄に長く生きてしまったせいでもある」

ハマーンはブラスターを下ろした。この老人には意味をなさないことと理解したからだった。
ジュドーもサイアムをどうにかしたい気持ちをどうにもならない諦めで混在しながらも抑えつけていた。そしてジュドーはサイアムに話し掛けた。

「ご老体は・・・何をしている」

サイアムは目を細めてジュドーを見た。この中でサイアムがずば抜けて長身だった。見下ろされる感じが2人の体を強張らさせた。世界を蹂躙する当人のプレッシャーを2人が知らずとも体からにじみ出ていた。

「全てを手にしたものの末路ということかな。全てを手にしてみないとわからんものだ。ある程度はコントロールできようが全体は中々難しい。特別金に困らんような状態で向上心がなまじ残ってしまったことがこの世の不幸だったのかもしれんな・・・」

「その傲慢さで・・・オレたちの仲間が死んだというのか!」

ジュドーは抑えきれない想いを少し出した。サイアムは答えた。

「謝罪しようとは思わん。そうでなくては全てを手にしようとも思わん。その重圧は如何なる恨みすらも受け止める。それを気にする良心を戒めて鍛えてきた」

その言にハマーンは笑った。

「フッ・・・良心を鍛えるとは可笑しい話だ。全てを手に入れたと言った。良心などとうに捨て去っているように私は思うのだが」

サイアムは首を振る。

「いや・・・、人の心は残ってる。大抵のものはその恨みに潰されてリタイヤしてしまう。若しくは暴走するだろう。それぐらいのストレスを私は感じてきた。共に歩んできた者は皆倒れていき私しか残らなかった。人の心が残っている理由は今まで世界が存在したことにある」

その言にジュドーが答える。

「残っていなければ?」

「世界は滅んでいただろう」

突如ジュドーは叫んだ。

「つまりは・・・お前は人である前に人でなしだ!皆死んで逝った者は各々の信念を持って生きていて、お前みたいに人の温かみを知らない者はいない!それを踏みにじってまでお前の野望を達成する権利なんてない!」

するとサイアムのプレッシャーが物理的にジュドーらに襲い掛かっ
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