10年前に始まりシネでつながる
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な事を言った。
「本当に?」
しかし凛は信じたようだ、いや、信じたかったのだろう。
「もちろん、ウソなんか言っても仕方がないじゃないか、どうするんだい?どっちでも良いんだよ」
「わ、分かりました……サラシを……取ります」
凛がサラシを取っていく、その様子を撮る。
「パシャ、パシャ」
凛も恥ずかしいからか興奮しているのか白い身体全体が朱に染まって来ていた。
中学3年生なのにどこか気品があった、しとやかだった。
サラシを取りきる。
「おおぉ!」
坂田は感激の声を上げてしまった。
「は、恥ずかしい」
凛が両手で胸を隠す。
「り、り、凛君……て、手を……手を退けなさい」
坂田が興奮しながら要求する、凛も坂田が興奮しているのを感じた。
ゆっくりと凛が手を下ろしていく。
「おおぉ!」
坂田がまた声を上げてしまう、しかし今度は凛は胸を隠さなかった、そのかわり顔を横に向けている。
膨らみは小さかったが確かにオッパイだ。
しばらく見とれていた坂田だったが思い出したように
「パシャ、パシャ、パシャ」
懸命にシャッターを押し続けた。
(今日はこれくらいだろう、焦りは禁物だ)
この日の撮影はそれで終わった。
ーーーーー
「主任、新たな情報を掴みました、失踪していた5人すべてが韓国に行っていました」
宮迫が本署に戻るなり結子に報告する。
「それはその……失踪してから? それとも」
「失踪する前です」
「旅行で?」
「それがそうじゃないんですよ、就業ピザで入っています」
「どういうこと?」
「5人ともアダルトビデオの撮影です、韓国で撮られています、監督はシネです」
「えっ?……シネ?……宮迫、良くやった!」
結子は宮迫の肩を掴み少し笑みを浮かべた。
「これで浅井姉妹と10年前の連続殺人、そして5人の失踪すべてがつながったわ!」
「水谷警部が最後に会ったと思われる人物ですか、すでに1課が当たっているはずです」
「ええ、西島の言うように事件性があると見て当たっているわ、宮迫は引き続き5人の失踪事件を調べて、テッペイは1課に行って何か情報を聞き出して、西島は私と」
テキパキと結子が指示を出す。
「いーい?10年前の連続殺人、5人の失踪事件、浅井姉妹の件、水谷警部の件、すべてを絶対に解決するわよ!」
「はい!」
部下一同が元気に返事をしてそれぞれ出て行った。
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