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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第28話(改2)<暁の水平線>
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すると彼女は言う。
「疑っているか? だいたいお前の人事だって……」

勢いで何かを言いかけた参謀は一瞬、応接室の日向たちを(うかが)った。

大丈夫だと思ったのだろう。それから急に小声になって言った。
「関係者で密談して私が決めたんだ。美保は……そういう特殊なところだと少しは自覚しておけ」

「はっ」
さっきから凄まじい暴露情報だ。私の混乱にも拍車がかかる。

「じゃあな」
何も言えなくなった私を尻目に技術参謀は退出して行った。どこまでも男勝りの人だ。

「はぁ」
まるで魂でも抜かれたようにフラフラと応接室に戻った私は既に混乱していた。そのままソファに沈み込むとボンヤリと正面と左手に座っている五月雨と日向を見た。

(艦娘の寝顔なんて貴重だな)
そんなことを考えていた。だが混乱と睡魔で、それを堪能する気力も無かった。

私の邪心は「もったいない」と叫ぶが、いつの間にか意識を失った私はウトウトしていた。

「も、戻ります! 失礼いたします」
五月雨の敬礼で目が覚めた。時刻は4時半を回っていた。

「……あ、食事だな」
私が寝ぼけ(まなこ)で応える。

彼女は慌てたように言う。
「は、はい! 宜しければご案内しますが」
「そうだな」

私は軽く伸びをして立ち上がる。ふと見ると日向の姿は既に無かった。テーブルの上もキッチン周りも、すべてキレイに掃除されていた。

(さすが日向)
ぶっきらぼうに見えるが押えるところはキッチリしている。

 五月雨と共に私は廊下へ出た。

すると計ったように他の部屋の金剛姉妹に赤城さん、日向そして祥高さんたちも廊下に出て来た。

『おはようございます』
私に向かって敬礼をする。

私も敬礼を返しながら五月雨に続いて明るくなった廊下を歩いて行く。

「食堂は一階にあります」
「あぁ」
階段を降りると廊下で龍田さんや夕立と合流した。

 そのまま歩いていると夕立が窓の外を見て歓声を上げた。
「見てみて、すごくキレイっぽい」

窓の外は空がブルーからオレンジ色に鮮やかな諧調変化を見せている。

「キレイ」
「ほぉ」
赤城さんや日向が感嘆する。艦娘たちは窓辺に集まる。私も彼女たちに合わせて、立ち止まった。

 東の空は水平線に幾つもの雲がラインを描き、そこにまだ見えぬ朝日が当たって放射線状に灰色の旭日旗を描き出している。

「この世のものとは思えないな」
果てしなく美しい光景だ。

「こんなところで戦闘が行われてきたのね」
「信じられない」
龍田さんと夕張さんもしみじみと言う。

青葉さんは植え込みに片膝をついて風景や艦娘たちを連写している。

 確かに、この美しい暁の水平線の向こうには多く
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