暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
序章〜全ての始まり、守護者の刃〜
第1章 誕生!最強ライダー編
風の断章 凪風雅という男
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た。その子は僕ほどではないけど、虐めにあっていてね、強くあろうとする僕と仲良くなりたいって言ってくれた。その時は僕も気が滅入っていて、喜んでいた。でも、それは僕を苦しめる罠だった。彼は、ある日僕を虐めていたグループのリーダー達を連れてきて言ったんだ。『今すぐ凪風流なんて辞めちまえ』って。僕は理解が出来なかった。彼には色々してあげた。勉強だって教えた。スポーツのコツだって教えた。でも、それは僕を利用する為の演技でしかなかった。そして、彼は言った。『先生に言ったって無駄だ。俺達の後ろには先生が付いている。逆にお前が他の生徒に暴力を振るっているってことにすることも出来る。』って。それでも、僕は必死凪風流を捨てなかった。その翌日から虐めは更にエスカレートしていった。その時に思ったんだ。甘い言葉で近づく人は僕を利用し、最後には裏切って捨てるんだって。でも僕は家族の前で口にはしなかった。しなかったけど、家族以外とは、それこそ凪風流の門下生とも会話ができなくてはなっている僕を見て母上は僕を精神科に連れて行った。結果は報われず、僕の対人恐怖症が治る事はなかった。そのうちに、この世界そのものが、人と人とを争わせる為にあるのではないかと思いながら、高校に入った。高校には中学までの知った顔の生徒はいなかった。でも、逆にそれが怖かった。どうして僕に話しかけてくるのだろう?また僕を利用するつもりなのか?そんな風に考えていたある日、僕はある都市伝説を耳にした。『6月の新月の深夜に月に鏡を当てると冥界の門が開けて悪魔が現れ、願い事を叶えてくれる』って。僕は願った。こんな怖い世界から出て行きたい。その一心で悪魔と契約し、このディロードライバーを手に入れた。ただ、その契約には代償が付いてくる。僕の場合、世界を出たいという願いだった。その代償は、僕の世界の崩壊。大ショッカーによって、僕の世界は侵食された。僕は戦ったが、一人では勝てなかった。僕は大ショッカーを倒す為に世界を旅する決意を決めた。そして、みんなと今こうしている。それが、僕の今までの歩みだ。」
雅は話し終える。雅が顔を上げると、フェイト達は泣いていた。
「みんな、どうした?」
雅は心配する。
「雅は、そんな中で頑張ってきたんだ…何も考えないで、こんなことを聞いてごめんなさい。」
フェイトは雅に謝る。
「なんで謝るんだ?僕はただ、質問に答えただけなのに…」
「当たり前ですよ!そんな辛いことを無理やり言わせちゃったんだ。フェイトちゃんの反応は当たり前ですよ、雅さん!」
事態が解っていない雅に圭一は説明する。
「辛いこと、か…確かに、最初は辛かった。実は、初めてなのはの世界に行った時、なのはとは友達って言葉一つで衝突したな…」
「そうなの?」
「ああ。僕もまだ、人を信じられなかった頃は、なのはの友達って言葉が信じられな
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