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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
骨喰
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おぼえるんだ。木は燃えて火を生み、火が燃え尽きると灰。土を生む。土の名からは金属が出現し、金属の表面には結露。水が浮かぶ。水をまかれて木が生える…。といった具合で、これで五行がぐるりと一周。木火土金水。これが五行相生」
「なるほど…」
「また木は土を吸い取り、土は水をせき止め、水は火を消し、火は金属を溶かして、金属は木を切り倒し、それぞれ消滅させることができる。木土水火金。これが五行相剋。この原理に従って術の駆け引きが行われる」
「う〜ん、なんとなくわかってきたような」
「口や文章で説明するより、実践したほうが遥かにわかりやすいんだがな」
「あー、おれ実技のほうがぜってー性に合ってるよ」

 陰陽塾の一年は講義の多くが座学で、実技はあまりない。
 そのため二年への進級試験は技術よりは呪術者としての素質を見ることに重点が置かれているらしく、またその試験内容も毎年変更されているという。

「……おれも自主練しようかな。呪力のあつかいや呪術に早く馴れるには、やっぱ実戦形式で訓練したほうが良いよな?」
 
 春虎は入塾早々、夏目をつけ狙う夜光信者と戦っている。
 夏目に関する噂。
 現代陰陽術の祖にして東京に空前の霊的災害を起こした張本人。土御門夜光の生まれ変わりだという噂だ。
 そのため夏目は夜光を盲信する一部の過激な者たちから、つねにつけ狙われている。
分家のしきたりで本家の夏目に式神として仕えている春虎は、主たる夏目を守るため、強くなる必要があるのだ。
 そして秋芳もまた、夏目が狂信的な夜光信者らに害されないよう警戒し、場合によっては身柄を確保。保護するように賀茂家から言われている。

「そういうのは基本的な知識を身につけてからな。それと霊力の呪力への変換も、まともにできるようになってからだ」
「それは錫杖があればなんとか…」
「四六時中あれを持ち歩いてるわけにはいかんだろう。霊力の呪力への変換もイメージが大切だが、その前にそのダダ漏れの霊力を制御しないとな」
「それ大友先生にも言われたけど。これ、自分じゃどうしようもないって言うか、正直霊力が漏れてるって自覚ないんだよなー」
「うたた寝するたびに夢精する精力絶倫中学生みたいだな」
「下ネタ!?」
「ああ、下ネタだぜ。やはり男子生徒たる者、同じ男子とそういう会話をしないとな。それがスクールライフってもんだ。で、冬児に聞いたんだが、おまえの趣味はどノーマルらしいな」
「そうだよ、普通だよ! 幼女趣味とかホモとかじゃないからな! かんちがいすんなよっ!」
「俺は女スパイやくノ一が好きだな。もちろん巨乳のな」
「聞いてねえよ! …つか、そうなんだ」
「ああ、網タイツとか全身スーツにグッとくるんだ」
「そ、そうか」
「あと妹よりも姉が好きだ。世間じゃ今だに妹
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