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とある3年4組の卑怯者
52 食歩(たべあるき)
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行は夜の大阪の街を歩いていた。
「うわあ、凄いねえ。大阪なんて初めてだからワクワクするよ〜」
 まる子が感激しながら言った。
「うん、大阪には大阪城、通天閣、それに道頓堀などいろいろ有名な所があるんだよ」
 長山が説明した。
「へえ〜」
 一方藤木は笹山にリリィと大阪の街を歩き回ることに感動していた。
(リリィに笹山さんと一緒に歩けるなんて、こんな嬉しい事は初めてだ・・・)
 花輪も散歩を楽しんでいた。ヒデじいの車でいつも移動している彼にとっては外の街を歩いて行くという事は珍しい事なので気分転換にもなっているようだった。

 様々な食べ物が売っている街路に来ていた。小杉はあちらこちらの店に目を光らせていた。
「うおおお〜!!これが食い倒れってやつか!!うおおお〜!!なあ、ヒデじい、ここでうめえもん食っていいか!!??」
「え、ええ・・・、どうぞ、此方(こちら)で食事としますか」
「よお〜し!ジャンジャン食ってやる!!」
 小杉は早速、お好み焼きを頼んだ。そして串カツを10本ほど貰い、さらにはたこ焼きを20個ほど食べたが、それでもまだ彼の腹は満たされていないようだった。
(まったく、食べ物のことで迷惑かけて、やっぱり来ないで欲しかったよ・・・)
 藤木は小杉を嫌な目で見ていた。笹山が藤木を心配して声をかけた。
「藤木君、どうしたの?元気ないけど」
「あ、いや、何でもないさ!はははは・・・」
「藤木君、あそこのお店のたこ焼き食べようよ!」
「え、うん、いいね・・・」
 藤木と笹山はヒデじいに頼んでたこ焼きを買ってもらった。そして二人はたこ焼きを食べる。
「うわあ、美味しいや。本場のたこ焼き食べるのは初めてだよ!」
「私も!」
 藤木と笹山はお互い微笑みあっていた。藤木は笹山と一緒にたこ焼きを食べる事ができて良かったと思うのであった。

 一方、うどんを食べている野口はまる子とたまえに大阪に行きたかった理由を話していた。
「私、大阪に来てよかったよ・・・」
「へえ、なんで?」
 たまえが聞いた。
「大阪はお笑いの町としても有名でね・・・。上方の落語や漫才が聞けるのさ・・・。クックックッ・・・」
「へえ、そうなんだ・・・」
 まる子が納得するように反応した。
「まあ、今回は城ヶ崎さんの応援が目的だから寄席に行けなくて残念だよ・・・。あーあ、行ってみたいなあ・・・。クックックッ・・・」
(野口さん・・・。まさか本当はお笑いの場所だからって理由で本当は城ヶ崎さんのピアノはどうでもよかったの!?)
 たまえは野口を疑ってしまった。一方まる子は何の疑いもせず、「さすがお笑い好きだねえ」と野口を賞賛していた。

「色々食べて回るのもいいけど、最後は皆でカニ鍋で楽しもうじゃないか?」
 リリィ、城ヶ崎、
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