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衛宮士郎の新たなる道
第9話 偽りの生命に断罪を
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何さらっと愛人だと公表しているんだ?」
 「恋人と言ってくれ」
 「否定する気が無いとは呆れ果てる」
 「どちらにしても矢張り士郎さんの同類ですよね、シーマさんは」
 「だから同類扱いは止してくれ」

 結局シーマに対する義経の対応の話は有耶無耶のまま、解散する事になった。九鬼組はクラウディオの運転する車で帰宅し、風間ファミリーメンバーの4人+遅れて来た黛由紀恵で別方向に校門前を後にし、シーマ達は士郎を待つと言う事で残っている。
 それにしても、

 「・・・・・・・・・・・・」
 「如何かしましたか?」
 「・・・怪しまれたくないから周囲への警戒度をそのままにして聞いてくれると助かる」
 「はい・・・それで?」
 「ヨシツネへの挑戦者達との決闘での審判役を務めていた時から今も直ほぼずっと、第一校舎の屋上から見られている様だ」

 何故とは聞かずに、

 「誰に?」
 「ナスノヨイチであろうな。警戒される素振りや嫌悪感を向けられる事はしていない筈だが」
 「那須与一は重度の中二病だってマルから聞いてるけど、その関係じゃないか?」
 「であれば良いのだがな・・・・・・」

 それから士郎に買って貰った携帯電話を取り出して、ある者に連絡後、別の話題に切り替わってから少ししたところで、

 「・・・・・・2人共、暫く学園敷地内に入っていろ」

 シーマが突然神妙な顔となって忠告して来た。
 2人にはシーマの言葉に従う義務など無いが、ここ数日で理不尽な性格では無いと理解しているので、疑問は持ちつつも素直に従う事にした。

 「すぐ戻る」

 直後にその場から一瞬にして消えていた。


 −Interlude−


 シーマが校門前から居なくなる少し前、九鬼組は車の中で談笑していた。
 それをバックミラー越しで運転中のクラウディオが微笑ましく見守っている。
 そんな時に周囲の道に人気の少なさに気付いたクラウディオが怪訝な顔をする。

 (これは・・・おかしいですね)

 そこへ、少し先の十字路の両角から黒い和服で統一された者達が現れて、道路を塞ぐように整列した。
 その黒い和服に描かれているマークに見覚えがあるクラウディオ。

 (アレは新興組織、源聖大和国ですか)

 新興組織、源聖大和国。
 昔の日本の風習や文化、礼儀作法や決め事こそ至高であり、現代の日本社会は邪道であり、外国に媚びを売る招き入れるなど論外だと言う思想主義者たちが立てた組織だ。
 聞けば聞くほど現代社会に慣れない年寄りばかりかと思いきや、幹部以外の構成員のほとんどが若者達だ。
 だが彼らのバックにいる者達は年寄りの方が多い、源聖大和国の思想を作った昔ならではの日本を至高として頂く日本と言う国の超保
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