第9話 偽りの生命に断罪を
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は紳士だ、の筈だ。公でも失態などは人脈構成上ダメージとなる事を理解しているので、意地でも無理矢理抑え込んだ。
だがそれすらも見破られたのか、楽しそうに言って来る。
「うんうん男の子だねぇ♪だが俺に惚れても無駄だぜ?俺の愛は士郎に全て向けてるからな!今日だって一緒に寝たんだぞ?」
「えっ!?」
「たんにシロウの布団に潜り込んで抱き付いて寝てるだけであろう?」
「ソッコーでバラさないでくれよ!」
その光景が容易に想像できた大和。何を隠そう大和も京によくされているからだ、
そう、少々談笑を楽しんでいるから義経が自分の友人を紋白に紹介すると言う話になった。
何人か紹介してから最後にシーマだ。
「彼はシーマ君!って、もう知ってるよな?」
「うむ。昨日の川神百代との戦いでな。それにしてもお主は、その・・・」
何か言いたそうでやはり言えないような顔をしている紋白。
それに直に察することが出来たシーマ。
恐らくつい最近まで解決しなかった九鬼財閥と藤村組の確執についてなのだろう。
原因は自分たち九鬼にあるとはいえ、それで敬愛してやまない兄や姉、父と母、それに財閥自体が大変だったことも事実だ。よく言う所の感情と理屈は別と言う奴だろう。抗議したくても立場上言えないでもどかしい様だ。
そしてそんな相手に自分からこれから宜しくとは言いにくいとも。
だからシーマは、
「これからよろしく頼む。モンシロと呼んでいいか?」
「う、うむ勿論だ。よろしく頼む・・・!」
「「「「「「「??」」」」」」」
2人の態度の訝しむ周囲。
理解或いは察することが出来たのはクラウディオとレオだけだ。
レオは自分が関知すべき問題では無いと様子見に徹し、クラウディオはお気遣い感謝しますと紋白に気付かれない様にシーマに目礼し、同じくシーマも紋白に気付かれぬ様に気にするなとクラウディオに目礼で返す。
それにしてもと、
「如何して義経は先にシーマを紹介した時に顔を赤くしておったのだ?」
「え!?」
「ああ、それなら義経がシーマに憧」
「違う違う、違う!!」
「そんなに焦らなくても・・・」
「焦って無い!」
源氏主従のやり取りを既に察している者達はその光景を微笑ましく傍観し、その手の話に疎い者と鈍い者と気づいていない者は理解できていない様子で、そして今や身内同然の2人がシーマを揶揄う。
「おいおいシーマ、随分お安くないじゃないか?」
「そうですね。シーマさんがまさか士郎さんの同類だとは思いませんでした」
「何の話か分からないが、同類扱いは訂正してもらおうか」
「それって“俺の士郎”を非難してるのか?」
「そう受け取ってもらっっても吝かではないが、
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