第六話
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ラだけじゃなく他の教官の仕事も手伝ってるとかかなり有能だろ。士官学院の生徒会長やってるから当然なんだろうが。)
「(だな。)つまりこの手帳を他の皆に配ればいいんですね?」
「うん、よろしくね。うーん、でも二人も他の皆も一年なのに感心しちゃうな。」
「え?」
「何がですか?」
「えへへ、サラ教官からバッチリ事情は聞いてるから。生徒会の仕事を手伝ってくれるんでしょ?うんうん、流石、新生Z組だね!」
「……はい?」
「えっと、何の話ですか?」
トワの言葉に二人は意味がさっぱり分からないと聞き返した。トワによると自分達Z組は生徒会で処理しきれない仕事を手伝う事になっているそうだ。しかも全員はりきっているというZ組メンバーの心情全て無視のオマケ情報つきである。
「成る程、あのご機嫌っぷりはこれのせいか……。」
「ちょっと簀巻きにして街道に放り込んでくるわ。」
「わ、わわ。ちょっと待って、ひょっとして私何か勘違いしちゃってた?入学してきたばかりの子達に無理難題を押し付けようとしてたとかっ……!?」
(うっ……。)
(ぐっ……。)
サラに対して呆れや怒りといった感情を出した二人だったがトワの余りの焦りように罪悪感を抱き結局手伝いを申し出ることになった。
生徒会の仕事の手伝いを受けた後、二人はトワから夕食を奢るという申し出を受けたのだが、カイムは一応料理当番なので、あらかじめ聞いていた学生寮で食事をするメンバーの為に夕食を作らなければならないと辞退する事にした。そして学園の入り口で見慣れた顔を見つけたので声をかけた。
「よおアリサ、エマ。そっちも帰りか?」
「あ、カイム。ええ、クラブの見学も終わったから。」
「見学の途中で一旦別れたんですけどまた会えたので一緒に帰ろうかと。」
「そうなのか、それじゃあ……。」
「む、君達も帰りか?」
三人が会話しているとまた別の方向から声をかけられたのでそちらを向くとマキアスの姿があった。
「お、マキアスか。君達もってことはそっちもか?」
「ああ、クラブも決まったしな。」
「そうなんですか。」
「まあその辺りは歩きながらでも話さない?校門の前にジッとしてたら迷惑になるし。」
「だな。じゃあ帰るか。」
カイムの一言を最後に四人は寮に今日の事、主にクラブ関係について向かって歩き始めた。
「そういえば三人は何のクラブにしたんだ?」
「私はラクロス部ね、興味あったし体力も付くかなって。」
「私は読書部ですね、執筆作業などもやってるようで面白そうでした。部長が何やら怪しげな本をこっそり見てたりするのが気にな
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