14部分:TURN2 連合艦隊司令長官その二
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TURN2 連合艦隊司令長官その二
「いい上司よ。けれどね」
「うう、韓国の人間はいつも陸軍によくしてもらってるんだぜ」
「陸軍の人達はちょっとね。あんたとあんたのところの人達に親身に過ぎるから」
「平良さんもっていうんだぜ?それに」
「そうよ。だからあんたもその人達を贔屓するのはよくないわよ」
台湾は韓国のそうしたところに釘を刺した。
「山下さんと平良さんは。ちょっとね」
「そうニダ。やっぱり無理ニダ」
韓国妹は公平に述べた。
「陸軍の人や怪我をしている人に海軍長官は無理があるニダ」
「だからだね」
海軍の軍服の台湾兄がここで言った。
「ここはやっぱりあの方しかおられないよ」
「はい、山本さんも考えたのですが」
日本は別の人間の名前も出す。
「ですがあの方は御高齢ですから」
「それにあの方はご病気が」
「そうしたことを考慮してです」
日本は自分の妹に応えながら話していく。
「やはりあの方しかおられません」
「では国家としてはですね」
「あの方を推挙したいと思います」
日本はあらためて言った。
「是非共」
「わかりました。それではです」
「あの人でいいニダ」
日本妹と韓国妹が応えてだ。そしてだった。
台湾と台湾兄も頷く。最後に韓国もだ。
「じゃあいいんだぜ。確かに有能で人間的には問題あっても悪い奴ではないんだぜ」
「はい、それではそういうことで」
日本は話をまとめてだ。そのうえでだった。
彼等は会議を終えて解散した。戦いが終わってそれで何もかもが終わりではなかった。
満州から帰った東郷はすぐにだ。秋山にだ。
急に声をかけられだ。彼に対してこう言ったのだった。
「おいおい、一体何だ急に」
「帝がお呼びです」
相変わらず神経質そうな顔で言う秋山だった。
「すぐにおいで下さい」
「帝?あの方がか」
「はい、帝が直々にお呼びです」
「またそれはかなりのことだな」
「まずは軍服を整えて下さい」
具体的にははだけさせたその前を締めろというのだ。
「それにです」
「おいおい、まだあるのか」
「お髭もです。その顎鬚ですが」
「これを剃れっていうのか?」
「そうです。無精に見えます」
「この髭は娘に言われてなんだがな」
「それで剃られないというのですか?」
「これだけはちょっとな」
髭はだというのだ。
「悪いが剃れない」
「ですがそれは」
「髭位ならいいと思うが?」
「確かに。それを言うとです」
どうかとだ。秋山も答える。
「宇垣閣下もそうですが」
「そうだろう?髭は強く見えるからな」
「貴方のそれはファッションに見えますが」
「どうだ。格好いいだろう」
悪びれることなく返す東郷だった。
「俺としても気に入って
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