魔導兵器
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奥へ進むダルフが扉を開けると、図書室の2階部分になっていて中央に階段があり、そこまで数十の本棚の列になっていた。
その数十の本棚の列を抜けて中央階段に向かうと、中央階段下の2階にある長テーブルにある男が座っていた。
「おぉ、来たか!ってか、遅くねぇか?無駄な努力して、ボクに殺されに着たようなものなんだからよ」
「ジェス!!」
テーブルに座り椅子に足を乗せて、300ページほどの本をお手玉のように遊びながら話しかけてきた。
ダルフは怒るように腰壁の手摺りを握り、それを乗り越えて襲いかかろうとしていた。
しかし、ダルフの後ろから暗騎が斬りかかってきた。
「ひゃっはははは、てめぇの相手はボクじゃねぇ〜よ!よそ見して死になぁ」
ジェスは大笑いして、ダルフらが立ってところを見ていたが、笑い顔から引き顔に変わっていった。
後ろから不意打ちを受けたダルフが、左腕に炎を纏い暗騎の剣を受け止めていた。
「くぅぅぅ、見かけないと思ったらここにいたのかよ」
ダルフは暗騎を見つめながら呟いたが、暗騎は何の反応も無い。それどころか剣を押し当ててダルフのバランスを倒して斬ろうとしていた。
「あ〜あ、つまんねー!」とジェスは言うなり、テーブルに置いてあった万年筆をダルフに向けて勢いよく投げた。
「ぬがぁ、くそぉ」
ダルフが叫ぶと、暗騎のお腹を蹴り飛ばし、万年筆を弾き飛ばした。
「ちぃいぃ」
ジェスが睨む、ダルフも睨み返すがその余裕もなく、暗騎が後ろから襲って剣を一振一閃。今度はダルフが飛び上がり、吹き抜けの宙に浮いた。
「うぉおぉぉ」
ダルフの右腕に炎が纏いジェスを殴りかかる。ジェスはもたれるように座っていたので後ろ回りをして飛び上がりして躱した。空振りに終わったダルフの右腕は長テーブルを粉砕した。
それを追うかのように、暗騎が剣を振り下ろしながら、3階から落ちてきた。躱しているとジェスの姿を見失った。
「ジェスぅぅぅ」
図書室一体に響き渡るようにダルフは叫んだ。すると何処からかわからないが、ジェスが話し返してきた。
「てめぇの相手をするのは、その騎士からだよぉ!ボクに殺される前にいたぶられなよ」
ジェスは言い返してきたが、どこにいるのかわからなくなった。
そんな悠長なこともやっとれずに、暗騎が斬りかかってきた。暗騎はダルフまで猛スピードで詰め寄った。
「くそぉ」
ダルフはムカつきながら暗騎の接近に備えて、両腕に炎を巻きつけた。そして、暗騎が来たところにタイミングを合わせながら、振返りさまの右の炎の右ストレートをぶっ放した。
しかし、暗騎は寸前はバックステップで一歩下がっており、ダルフの
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