魔導兵器
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
喋ると、龍の喉の辺りで龍が裂けた。
「っな」
ジェスは驚いて、一歩引き下がった。
龍の中から裂け出た、ダルフの両手がズリズリと引きずり落ちて龍からダルフが抜け出た。
抜け出たダルフは両手を大きく広げ、フレイムファングの構えをしていた。
「くぅぅぅあの構えは、暗騎を倒した・・・」
ジェスはものすごく焦った。
「ジェスぅぅぅ」
「クソがァ」
両者互いに吠えかかった後に、ダルフは着地して両腕を勢い良く噛み付くかのように前方へと出した。
「ぬああああ」
「くそぉ・・・ってな」
ジェスは冷静に一歩後ろに下がり、フレイムファングの噛み付く一撃を躱した。
「そんな大振りな一撃当たるかよ!」
後ろに避けたジェスはダルフの後方に散っていたアクトロウィップを引き寄せダルフの背後から襲わせた。
「残念だったな、てめぇの技は見切ってんだよ!切り刻んで、無惨に引き裂いてやんよ」
ダルフは何の反応も反論もせず、ただジッと構えて微動だにしなかった。
その間にアクトロウィップは猛スピードで襲いかかっている。
「なんだ〜もう力尽きたか?ならし・・・ぶぅっふぅ・・・」
ジェスは苦痛を吐き捨てながら、後方に飛ばされた。同時にアクトロウィップは萎びながら崩れ落ちた。
ジェスは、仰向けに倒れながらも力を振り絞って頭を起き上がらせると、腹部に大きな火傷があった。
「な、なんなんだよ!これは」
ジェスは腹部をさすりながら、吠えた。
「フレイムファング」
ダルフは構えを解き、堂々と立ちながら言った。
「ふ、ふざけるなぁ、フレイムファングは避けたはずだ・・・」
ジェスは怒り叫びながら反論した。
「フレイムファングは噛みくつ牙だけではない、牙と牙が混じりあった時に発生する圧縮された空気が敵を最後まで襲いかかる。それがフレイムファングだ!!」
「くそぉがあああ」ジェスは気を失った。
「まぁおでんのゆで卵を食べた時に破裂した熱々の黄身で思いついていた技だがな」
笑いながら独り言を呟いていると、ジェスの右頬にあったタトゥーが黒い邪気となり、中に浮き出た。
「なんだ、こいつはぁ・・・まさかこいつも魔道兵器の一種なのか」
黒い邪気は幽霊のように空中を漂いながら、ダルフの周りを旋回した。
「誰だ貴様は、貴様も魔道兵器なのか」
「我らはコア、星の源なり」邪気から低い声が聞こえてきた。
「なんだ、コアとぁ貴様が悪事を働いているのか」
「我らに悪事などない、我らわこの星なのだ。この星の浄化にこやつらはいる。それを邪魔するなら貴様も倒すのみ」
邪気はダルフに襲
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ