魔導兵器
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悪いわけじゃない・・・ましてやスットマンが悪いわけじゃない・・・」とダルフが無表情で独り言のように呟く。
「だが、まずテメェはぶっ飛ばすッッ・・・」ジェスを見つめて吠える。その後燃やしていた両腕を大きく後ろに広げ。
「奥義・・・」広げていた両腕を、前方で重ね合わせる。
「炎王獣覇刃」と吠えた後に、ダルフの両腕から炎が大きく広がり、大きな獣の炎がジェスに向かって襲いかかった。
「そんなママゴトが、このボクに通じると思ったかクソ野郎がァァァ」
ジェスは吠え、暗騎に接続していたアクトロウィップは勿論、まだ腕輪に潜んでいた残りの2本も飛び出しジェスの前で、大きく広がりウィップの先から水が飛び出し大きな円を描いた。
「水撃龍瀑布」大きな水の円から水の龍が飛び出し、ダルフの出した炎の獣に向かって飛んでいた。
うねり声を上げながら炎の獣と水の龍は両者の中間地点で激突。
獣と龍は噛み付き合い腕で押し合うなどしていた。そしてその押し合いに負けじ両者は吠えた。
「ぬおおおおおおおお」
両者の押し合いに引き分けになるかのように、獣と龍を中心に大爆発しお城を揺らして、部屋全体に煙を撒き散らした。
煙が落ち着いて晴れていき、火災は無かったが本棚は以前の姿を保っておらず、無残に崩れ落ち本は散らばっていた。
そんな本の上を歩き、邪魔な本は蹴飛ばしながら立っているジェスがいた。
「クソ野郎がぁぁぁどこだ、出てこいィィ」
属性条件では火は水に弱いが定番なのに、押し負かすどころか引き分けに持ち込まれた事だ。威力負けをしていた屈辱的事実にジェスは憤っていた。
すると、上の方から煙から抜け出し襲ってくるダルフがいた。
「ハッハン、こりゃウケるぜェ。飛んで火にいる夏の虫ってのはこのことだ。空中では避けようがない、格好の的だ」
両腕を広げて笑いながら言うジェスは、喋り終えた後に、両腕をダルフの方へと伸ばした。
「一撃で終わらせてやるよ、水龍槍撃」
アクトロウィップ全本が一斉にダルフに向かって伸びていき、途中でアクトロウィップの水が龍の姿に変貌しダルフを噛み砕かんと襲いかかった。
うねり声を上げながら龍はダルフを噛み込んだ。
「へぇん・・・なにぃ」
ジェスはダルフを噛み潰したと思って喜んだが、ダルフは噛み砕かれておらず龍の口の中で抵抗していた。
「ぬうッッ」
龍の口の中で必死にもがいているダルフを見てジェスは笑った。
「ククク、ほらほら潰されてしまえェ」
抵抗していたダルフだが、力尽きたのか龍の中に飲み込まれていった。
「くっははは、噛み潰されるところを見たかったが、飲み込まれてはしょうがない・・・溺死やな」
ジェスが
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