魔導兵器
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こうなっていると知っていたのかぁあああ」
上を向きジェスに向かって吠える。
「まぁボクも中身までは知らなかったが、そいつも魔道兵器ってのは知ってたがな」
「魔道兵器・・・」
「魔道兵器、機動騎士DSC-76。それがそいつの暗騎の名だ。そしてその男の子は燃料さ」
「ククク、まぁ倒したから相手してやるよ!」
そう言うとジェスは、2階に降りてきてアクトロウィップを4本出した。ジェスの右手から出てきたアクトロウィップが、暗騎の右手・右足に一本づづ装着し、左手から出てきたのはその逆の、左手・左足に装着した。
アクトロウィップを操り、まだ男の子が入った暗騎を持ち上げ起こして、立たせた。
「・・・おい、てめぇ!何するんだぁ」
アクトロウィップと言うより、ジェスに操られた暗騎の右腕がまだ座っているダルフに襲いかかる。が、後ろに跳ね上がり逃げる。
「なに〜?貴様が待ち望んでいたから戦ってやるんだよ!このボクが操る魔道兵器との、第2ラウンドでなぁ。ッハハハ」
宙吊り状態で襲いかかってくる暗騎。しかしその動きはさっきまでの予測しにくい動きとは大違いに、暗騎の肩から剣の先までの範囲で振り回す。暗騎の体の動きもくねくねと単純な動きをしていた。
そんな単純な攻撃には、やはりスキも多く存在していた。例えば両剣での突き刺し攻撃、近距離でも素人じゃないダルフに躱されるのに、その攻撃を3m先で行いそのまま向かってくる。そんな動きは暗騎の懐に潜り込み大きな一撃を放つことが容易くできる。しかしダルフはそれをしない。
なぜなら、まだ暗騎の鎧ボディに収納された3歳位の男の子がいる。しかも前回と違って男の子と外を隔てる鎧もなく、オープンに収まっている。ダルフが一撃を放っても暗騎は粉砕されジェスの操りから解放されるが、同時に男の子を殺すことにもなる。
「・・・くそぉ・・・」
「ククク、なに黙ってんだぁ。こんなにも楽しい演劇をよぉ、ククク」
見下しながらジェスは喋る。
暗騎は操られながらダルフに六連斬を攻撃するが、全部悠然と躱される。そんな攻撃が躱され、何も語らないダルフに苛立ち吠える。
「あ〜もぉ〜うぜェェ〜。そんなにつまんねぇヤツならとっと死んじまえェよ!」
暗騎は近距離で両手を広げ斬りかかる。
がダルフは両手を燃やし、伸びきった暗騎の両腕を引き裂いた。
「くそぉぉぉ」とジェスは吠えながら、暗騎の右足で蹴りかかるが、右拳が殴り返し破壊。その後左足が襲うが、ダルフは襲いかかる左足と同じタイミングで頭突きをした。
「っな」ジェスは唖然とし、ダルフは粉々に砕かれた左足の破片がポロポロと落ちた先に少しかすり傷つけた顔をしていた。
「てめぇだけが
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