魔導兵器
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思うと、今度は右アッパーが左の剣とぶつかる。さらにもう一度左フックが右の剣とぶつかり、暗騎の右腕が上に弾き飛ぶ。
「るあああ」
右腕が浮いた隙に、ダルフは右ストレートを打ち放つ。振り下ろされた暗騎の右手部分に当たり、胸部の打撃にはならなかった。3秒程、睨み合う硬直状態が続いて、暗騎が力強くダルフを弾いた。
弾き飛ばされたダルフは、最初に背中から地面に一度着き、跳ね上がり一回転して片足を着け、もう一度跳ね上がり両足を着けて止まった。
「きいいいい」
暗騎は飛び上がり、右から左へ体を捻らせ落ちる勢いを活かして、ダルフに斬りかかった。
ダルフは右腕だけに炎を集中させて、暗騎に飛びついた。
両者の攻撃は、ぶつかり火花を散らしながら、押し合いが何秒間と続いた。
「ぎぃぃぃ・・・・るぁあああああ」
ダルフの右拳は前をおおきく振りかぶっていた。
暗騎を押し負かし、そして、後方の壁まで殴り飛ばした。
ダルフは地面に着くと、大きく息を吐き整えていた。
「ハァハァ・・・ハァハァ・・・」
「おいおい、ヤられちまったのかよぉ」
ジェスが怒りだち、飛び上がろうとしていると、物が軋む高い音をなして暗騎が近づいてきた。
「ふぅ〜焦らせやがって、魔道兵器が簡単に終わるわけないか・・・」
ジェスは、焦りから落ち着きを取り戻して、ニヤリと笑った。
暗騎を両腕を大きく広げて、その場でジャンプでをしだした。数回ジャンプした後、飛びかかってきた。ダルフもそれに合わせ両手に炎を纏い、飛び出す。
両者ぶつかるかの勢いで接近し、暗騎の剣の廻い寸前でダルフの姿が消えた。と思ったら、横に飛んでいた。
暗騎が足を止めると同時に、そこからダルフは、暗騎の左横腹に接近。暗記はつかさず右腕を前に振る。が、また飛び、ダルフが元いた方に移っていた。
「ぐぅおおおおおおお」
ダルフは右腕を突き上げ、左腕を突き下げて大きく開いて狭まり、暗騎の鎧が轟音と共に砕け散った。
鎧が砕けた暗騎は動かなくなり、その場で仰向けに崩れ落ちた。
「ハァハァ・・・ハァハァ」
ダルフは、天井を見上げながら、大きく呼吸をしていた。
倒れた暗騎から、蒸気が吹き上げ、鎧が開くとそこにはまだ幼く3歳位の男の子が収まっていた。
「な、なんなんだよ・・・なんだんよぉ、これはぁあああ」
その衝撃的な光景にダルフは驚き、膝を着き鎧の両サイドに手をついて、その男の子を見た。
「浮かばれなよなぁ〜スットマンを倒しに来ては、男の子を殺しかけたんだもなぁ、クククッハハハ」
ジェスは3階の腰壁に乗り上げ座りながら喋った。
「てめぇ、これが、
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