少し間に
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(しかくがほう)もお越しになられ、もろもの準備がととのいました。あとは挨拶回りを済まして、出港するだけです」
スットマンは報告を聞き「そうか」と答えると、上着のジャケットを羽織りフックなどを締め、木の箱の上に置かれていた。ブレスレットを両腕にはめて、禍々しいブローチを付けた。
「全く征政権もわからんな、なんであんな野蛮な遊牧民族みたいな組織のリーダーを12神獣にするんだ」
薄暗い小部屋を出て行き、その後をリバロが付いて行く、その後扉は締められ木の板で、また元通りに塞がれた。
ブレナス城の王宮の外広場は、レプロパンの港広場公園と一緒になっており、多くの船を国総出で持て成すようになる作りになっておることで、世界的に有名な都市名物である。
そんな場所もあって、征政権のコルマト島への出港や多くの外国の人が来ていることもあり外広場に、王都の住人や他の街・近隣諸国からも人がたくさん来ている。外広場の人口密度は開発計画時の予定の定員量を突破、上から見ていると物置小屋のゴミ屋敷のように足の踏み馬もない。また人々の細々とした動きが、海面に大量発生した赤潮がうねっているように見え、船酔いな気分を味わう。そんな人々を監視している衛兵の中にもやせ我慢して立っているが、顔が青ざめているのがわかる。
わー、わー、と外が叫ぶ中を何も感じずにすました顔で、スットマンは歩いているところに、伝令が伝えに来た。
「報告します。12神獣紫郭我峰さま客間へのご案内完了しました」
「わかりました。ではそちらに向かいます。王へもこのことを連絡を」
その途端、城内で軽い爆発音。大きな揺れも無く、広場の人間は誰も気づいていない。
「何事です」
駆けつけてきた兵が、伝えた。
「報告します。先日ハニルで襲撃してきた4人組が、また襲撃してきました」
「なんですって、またあの連中ですか!これも取り逃がしたせいで・・・」
スットマンは、怒りを露わにした顔を出し、強ばっていたが、深呼吸をしだして、冷静をとりもどした。その間にもリバロは姿を消して、現場へと向かった。
「リバロ少佐・・・」
「リバロ少佐は先ほど、向かわれました」
「なら早く、暗騎を出しなさい。客人や王には大事無いと伝えろ。もしこんなことがあれば、この国が終わってしまう。それよりも私のメンツがない!」と言い、スットマンは大急ぎで屋外デッキに走った。
屋外デッキにたどり着くと、スットマンが吠えた。するとデッキの中央に人影が現れた。
「ジェス、貴様にまた仕事だ。今度こそ排除してこい!貴様には後がないと思え」とジェスの胸ぐらを掴み捲くし立てた。
だがジェスには、なんの焦りもな
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