少し間に
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人の域を超えるものは大きく見えるまた敵には威圧的に味方には温かみを与えるとか」
「それは聞いてはいないが、その事を聞くとこの瞑想は、アニマを高めて自然の力を見にするのは本当かも知れない」
ダルフはすぐさまに瞑想に入り直したが、袈が大笑いをし一言を言った。
「域を超えるのは、一日やそこらでなるほど簡単なものじゃないぞ」
「それはわかっている。が、瞑想することで落ち着くし、その力が今度の戦いまでに急いででも欲しているのではない。ただアニマを高めるのは、体を回復も出来るし今度のアニマの出もいいので」
「なるほど、そりゃあご立派だ」
と袈は言い、朱風に跨り後にした。
その後、すぐに鼻で息を大きく吸い、口から吐く。意識は呼吸をしている感じだけに集中する。他のことは何も考えず、とにかくゆったりとした呼吸し始めた。
呼吸をしている感じに、頭のなかに色々な雑念が浮かんでくる。今度の戦いの不安や恐れ、前回の負けたイメージなどとりとめのない思考が湧いてくる。無理に消せない感じだ。この反省は重要だ。後悔ではない、公開する理由もない。スットマンはいろいろなことをやってきただろうが、まだ後悔させられることはない。反省ならある、あの時に何も考えずに動いてしまったことだ。
そして、だんだんと何も考えなくなっていく。すると静かな暗闇の中を感じた。
「これが瞑想の中か、前にも来たな」
前にも、この空間に入ってきた。初めてアニマの炎を出した後だ、その後松明の炎に触れたとき熱い思いをしたけど、激痛では無く火傷も無い。自然の炎の力に近づいて来た。
この瞑想の空間に潜っていると、だんだんと下の方から水が湧いてきた。それには気持ち悪くジメジメとしていたので、逃れようとした。すると急に苦しくなり雑念が浮かんで、暗闇に光が射してきて、瞑想から抜け出してしまった。瞑想を何度も繰り返すが、水が気になり解けてしまう。
「・・・くそぉ、なんなんだ。水が気になって瞑想が続かない。前はなかったのに、これが瞑想する試練か・・・」
水を気にしなずに、瞑想を続けることを決めていたが、水は更に増えていき顔を超えていき、体を全部水の下に入り込んだ。なぜかこの水の中では息ができる。そして身体に余計な力や支えを入れずに済み、全てが無になった。
それからどのくらいの時が経ったのか分からないが、瞑想から目覚めると気持ちよく目覚めた。何もかも研ぎ澄まされ、縛りもなかった。
「汝よ、今の汝は昨日まであっていたのとは違うな。水の中に潜ってはいない・・・浸かったな」
その声は、イスタロフであった。
「・・・イスタロフ、潜るとは」
「おお、炎の少年に牙生えた
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