少し間に
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実力はあるってことだ、油断すると俺の二の舞だ」
2人は夜更かしをしすぎると、体力の回復に遅れをきたすことを考えて、話を終えてテントへと戻っていった。
朝になって起きると、ハルはまだ寝ていた。服を着替えていると、目を細めて朦朧としながら目を覚ました。
「おはよう」
「・・・おはよう」
ハルはちょうど俺が上半身を裸にして、ズボンに履き替えている時に目を覚まし起き上がった。のでハルは目を上下させたあと、すぐさま恥ずかしさのあまりに顔を伏せた。
「なに、もう身体は大丈夫なの」
「ありがとう。面倒を見てくれて」
そう言われるとハルは、顔を上げた。俺も恥ずかしくなり背を向けた。ハルは俺の背中を見ると何かを言おうとしたが、言わずに立ち上がり出口へと一定の方向を見続けて出て行った。それ以来キャンプでは、ハルから少し目を外らされる。
食事場に行くと、ソルスに木の棒で頭を打たれた。いろいろな攻撃を受けたことはあるが、この木の棒で打たれるのだけは耐え切れない。
「お前も打たれたか」と先に椅子に座っていたシロンに言われる。
「ソルスさんからの怒りよ、私もキャンプに戻ってきた時に打たれたよ」
「俺もっすよ。俺なんか助けたのに」
ハルやシュルスが話しかけてきた。ハルに助けてもらったのは、わかっていた。が、シュルスにも助けられたと初めて知った。
「そうか、シュルス。助けてくれて、ありがとう」
「まぁいいですけど、今度から冷静に動いてくださいよ。あなたは、あまり器用じゃないので」
見透かされたかのようで、少しイラっとした。が、命の恩人でもあるのを怒っては、義理が無い。が低く接するとこいつは調子に乗る・・・気をつけなくては。
今日の朝ごはんは、サンドイッチ。パンとパンの間にいろいろな食材を挟む料理で組み合わせは挟む具材に寄ってたくさん出てくる。これはいろいろと流通していて抵抗感がなかった。それに怪我をしている人に箸を使って難しい食べ物を食べさせるほど、酷なことは無く。気を使ってくれるのを、シュルスの料理を見てわかった。
サンドイッチのタマゴサンドを食べいると、後ろから誰かが近づいて来ると感じる。すると急に勢いよく背中を叩かれる。喉の奥の方に入っていたタマゴサンドが詰まりかかり、噎せた。そこにソルスが行儀悪いと言い木の棒で叩こうとするが、袈には受け止められる。
「おう、何かってに別れの挨拶もなく出て行こうとしているんだい」
隣に座っていたシュルスをどかし、椅子に座った。
「すいません。つい目的を見つ
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