アバの賊
[10/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ャッン
と2人がもめあってると、ガラスが割れる音がした。
「くそぉぉ、どいつもこつも役立たずな奴らばかり。・・・こうなったら」
とジェスは後ろの大岩同士との隙間にある紐を引っ張った。
バァッチィーン
すると大きな地響きがなる。
ゴォォォォゴォォォォ
ゴォォォォゴォォォォ
さらに岩穴全体が崩れだした
ガシャガシャ
ガシャガシャ
大きな揺れで動けなかったが、幸いにもこの場は落石の被害に遭わずにすんだ。そしてだんだんと天井を覆いかぶさっていた天井の岩が崩れ落ち、空が見えてきた。
だがそれと同時に大きな生き物の影が砂煙に写った。だんだんと砂煙は晴れていき見上げるとその生き物の体躯が見える。鋭く尖ったような爪を生やした大きな指、そこから見える強靭な鱗、全身には盛り上がった筋肉と太い体、さらに長く伸びる尻尾それを支える強靭な足腰、それらを指揮する頭は口から上下に無数の連なる鋭い牙、尖った顔からなる鼻に鋭い目をした爬虫類のような顔。これはまさしくドラゴン
「ドラゴンだと」
「まさかあいつが引っ張った紐って」
「ここにドラゴンを封印していた紐」
と2人が会話をしていると
「キサマら、ドラゴンの餌にでもなるがいい」
とジェスが勝ち誇ったようにいうと、ドラゴンは突っ込んで襲ってきた。
2人はそろぞれ近くの大岩に隠れ隙を伺おうとしたが、シロンのいる大岩を咥え持ち上げて噛み砕いた。そしてすぐさま牙をシロンに向けて彼を噛み砕こうとしていた。それを見てつかさずハルは持ち前の砲銃をドラゴンに構えて撃った。命中し動きが鈍るも倒れずそのままシロンを噛み砕こうと続けて顔を近づけた。ハルはやばいと思い続け様にドラゴンに打ち続けるも怯まず、ドラゴンは体をネジませてしっぽを大きく振りハルのいる大きな岩を破壊する。
「きゃあぁぁ」
「ハル」
とシロンがハルを気にしている暇もなくドラゴンの牙は襲いかかる。牙によって噛みちぎられそうな時、シロンは瞬時に移動した。移動するきっかけを作ったのがシロンが錬成した鉄鎧だった。
鉄鎧をドラゴンの迎撃に向かわせて、ハルの元に駆け寄った。
「おいハル、大丈夫か」
「えぇ、大丈夫よ」
「しっぽで攻撃されるとは思っていなかったから反応が遅れただけよ。それにいま弾装の入れ替えをしていたのよ」
「弾装」
「えぇ、これが私のアニマよ、この四角い弾装の中に鉄や油や火薬を入れてアニマを注ぎ込むチャージ式よ」
「なるほど、なら今度は俺が時間を稼ぐ」
「なに言っているの、私は元々遠距離だで、時間稼ぎもいらない」
「そうだった、了解」
「ところで、ダルフは知らん見かけてないで岩の下敷きじゃね」
「ふーん、まぁい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ