暁 〜小説投稿サイト〜
HUNTER FUNG
アバの賊
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上がってそこに大小さまざまな岩や石が転がって傾斜の差が激しくてっぺんを目指すのが困難なほどだ。

「こんな起伏の激しい岩山にアジトなんかあるの」
とハルが体全身を岩に貼りつけながら言う。

「そうだぜ、アジトとかなら森の中にあるのでは」
と岩の上で休みながらシロンが喋るとダルフが。

「いや、そうでもなさそうだぜ」

「えっ」

「見ろよ、あの岩のところ」
と言うとダルフは右上の方の岩に指をさした。

それに合わせて二人もダルフの指さす方を向いた。そこには村を襲った連中に似た格好の人が岩の先で立っていた。どうやら見張りらしくさらに目をこらすと見張りから左の上の方にもいた。

「ふぅ、よかったいて。こんな山登っていなかった最悪だもん」
と岩を登りきったハルが腰を下ろし座りながら言う。

「アジトがあったけど、どうする。作戦はいるか」
両手を腰にあて見張りを眺めながらシロンが訪ねる。


「うーん、どうしようね。ジェスというヤツだけが強くて他は一緒って話でしょ。中途半端だな・・・」

「まぁ・・・なら、今回は無しのゴリ押しで行くか」
ダルフがそう言うと二人も賛同して、作戦は無しの各個撃破ってことになった。


アジトも分かり目的が定まると、三人の岩山を登る動きはさらに早く、いままで一つ一つの岩を登っていたのが足腰を使って飛び越えたり、アニマを足の裏に集中して水平な地面を歩くのと同じように崖を垂直に登り出して行く。
シロンが見張りの岩の下まで来ると動きは大人しくなり、見張りが岩の先に来ると足を掴み引きずり落とした。見張りの男はなんの抵抗のないまま下の方へ真っ逆さまに落ちていった。後からかすかに男の悲鳴のような叫び声が聞こえたが、応援が来ることも無く上へ登ることができた。
上に登るとアジトの入口があり、慎重に中に入って行く。アジトの中は自然の岩などで出来ているため中は薄明かりで足場は起伏が激しく急に狭くなったり広くなったりと複雑がまして音を殺すのが難しい。進むにつれてアバの賊の連中に鉢合う場面があるが、その時は軍人時代の経験が生き冷静に即座に倒したが、ほとんどは相手が自分に背を向けた状態で出会うのが多くどうやら俺は敵さんが注意しそうな大きな道では無く、無警戒の方を来たらしい。おかげで仕留める手段は背後に迫り片手で口を塞ぎ遅れずナイフで心臓を一突き。
アジトの奥の方に進むに敵を多く倒したことの実績から、アサシン「暗殺者」に向いてるのではないかという傲りを感じ、笑みを隠すのが難しかった。すると明かりが見えたので俺はすぐさま近くの岩に身を潜めて明かりの方を覗いた。
明かり場所は広い空間があり、松明が6本位壁に添え付けらながら灯っている。そこに奥の席に座っている男が他の2人の仲間と話している。会話の内容は聞
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