アバの賊
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、なんと言っても手から触手が生えているかのようにその場から動かず周りの建物や木々を破壊したり切り刻んでいきました。
それ以来村のものたちは傷つき、薬草は疎か狩りに行くことすらままならなく、追い払うために手配書を出してやってくる猛者のハンターも返り討ちにあうものがたくさんで、人の足も減り村は衰退し始めてもうほぼ廃村化です。」
とガバは下を向きながら涙を流した。
バン、と床に拳をつけて
「アバの賊、許さん」
とダルフが立ち上がり、「そいつらどこにいるんだ、俺がそいつら追い出してやる。」と言い放つ。
「えぇ、懲らしめないとね」とハルも怒りを現わにした顔で立つ。
「はぁあ、やれやれ二人だけにカッコイイところあげれるかよ」といいシロンも立ち上がる。
「ガバ村長。俺らがアバの賊を倒す。奴らの居場所を教えてくれ」
と3人は一斉にガバ村長を見つめる。
「嬉しいが、やめなさい。連中にがかなわないよ。やめておきなさい」
とガバや村のひとが止める。
「いや、大丈夫なので教えてください」
とハルは村人の不安な気持ちにも明るく答える。
「そう言って幾度もいろんな猛者たちが行ったが返り討ちや帰って来なかったものもいるのだぞ」
とガバはハルの明る返事にも譲らずに必死に俺たちを止めてくれた。
その時だ
男のひとが駆け込んできて突然大声で部屋のものたちに知らせた。
「大変だーまた連中の奴らが暴れてやがる」
「なんだと」
と同時に一斉に部屋から飛び出し、大広間を抜きでてテラスから下へと覗いた。
そこには5人くらいのアバの賊が店や看板や建物を襲い壊し暴れまわっていた。
「ギャハハ、壊せ、壊しまくれ」と喚き散らしながら暴れていた。
その時先ほど俺らに矢を放った男が声を出し賊を追い払おうとしている。
「やいキサマら、毎度毎度好き勝手に暴れおって今日という今日は許さないぞ」と言い、持っていた木の棒で襲い掛かった。だが相手は対人戦闘に慣れている連中だ男の振り下ろされる木の棒を軽々とかわし、地面に叩きつけられた木の棒を踏みつけ男の顔面に肘打ちをぶつけてきた。男は肘打ちで受けた痛みに悶えてかがみ込んだ、賊はつかさず曲刀の柄の部分で上から思いっきり背中にめがけて叩きつけた、男はさらに痛みもがき地面に倒れた。
「あれ、おいおいどうした。今日は許さないぞーはどこへいったのかしらぁ」といいながら、賊はさらに男の腹にめがけて何度も蹴る。他の連中は「ギャハハ、ウケる、最高、もう許して」と笑いながら一方的にやられ続ける男に言い放つ。
他の村の人たちは、鬼の形相で葉を噛み締めながら賊を睨みつける。
それを見たダルフは「クソ」ってつぶやき手すりを乗り越え飛び降りた。
「な」その場に居合わせた村の人々が驚いた
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