アバの賊
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から炎が垂直に燃え上がり地面にぶつかった。地面にぶつかり燃え上がると同時に俺の体を持ち上げた。
2本物体は服を掠めながらも辛うじて俺の体の前を通り過ぎた。俺は炎の勢いそのままに少し高い木の枝に乗り移った。
俺を襲ってきた謎の物体は小型のひし形の格好をした石に、細長い糸をくくりつけた物だった。
「鞭か」
と俺が喋りかけた瞬間、蛇のようにくねくねとしなが急速の戻っていく。と同時に戻っていった本元からジェスの声が聞こえてきた。
「チィ、よくぞ初見でこの俺のアクトロウィップをかわすとは、褒めてやろう。だが次はない」
と言うと同時に4本の糸が襲いかかる。俺はすぐさま木の枝を飛び上がり他の枝に移るが四本の糸は木に巻き付き絡まり動きを止めた。
チャンスと思い他の木々を飛び移りながら、ジェスとの間合い詰める。
「舐めるなぁぁぁ」
との声とともに、4本の糸に青い光が見えた次の瞬間、絡まっていた木が砕けた。どうやらジェスもアニマを使えるようだ。種類や属性はわからないがアニマを送り締め付け砕いたのだろう。
とダルフが敵の力を見ていると、2本の糸は右側に大きくそれて右側の木々を切り裂きなぎ倒しながらジェスの元に戻っていく。のに夢中な俺は背後から来る2本に反応がおくれ、右肩と左膝の斬られた。
がジェスのとの距離も詰めており、右手を前に大きく振りながら
「火豪」
と言い放ちながら、大きな炎をぶつける。
そのまま大きな炎は進み爆発した。周りの木々を巻き込みながら燃え上がる炎。
「火豪」を放った俺は目の前の木の枝に立ち止まりながら様子をうかがう。
「やったか・・・」
とひと息つこうとした瞬間、燃え盛る炎の中から少し燃えてボロボロになりうっすく黒く汚れた黄色い服のジェスが煙をまといながら出てきた。
「くっそぉ、よくも」
「ここ隠れて戦うような戦い方ではもう勝ち目はない。諦めろ」
「うるさい」
と言い、ジェスは両手を前に出しアクトロウィップを出してきた。蛇のようにくねくねと動く細くて奇妙な糸はまさしく、触手そのもののように感じた。が触手ではなく手首についている腕輪から伸びており、ちゃんとした武器だ。
左右に一本づつの糸が襲いかかり、周りの木々を切りつけながら迫り来る。最初の一打は右側の方で上段からのひと振りを難なくかわしたが木の枝が強打に耐え切れずに砕ける。飛び跳ね他の枝に移ろうとするが。
「甘い」
ともう一本が枝を砕き落とす。
「チィ」
俺は木の側面を蹴り上げ、木の枝に移るがさらに控えていた糸が襲いかかる。後ろにそれながらよけ、アニマを使い木の枝を滑りながら一回転し前方の枝に飛び移る。
そこに最後の一本が迫ってきた。
「止めだ、死ねぇぇぇ」
歯
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