アバの賊
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いか」
鉄鎧がドラゴンの攻撃をよけながら、パンチやキックを与えているが効き目あまりなくどちらかというと翻弄しているだけのようだ。ちなみにジェスは逃げずに俺らがくたばるのを待っているかのように岩に腰をおろしていた。
隙をうかがいながら圧縮弾を撃つが倒すところまでいかない。もう少し貯めればいいのだがためるのに時間がかかって絶好の的だ。するとそこに猛烈な響きとともに飛んできた弾丸がドラゴンに命中、大爆発した。
座っていたジェスも立ち上がり様子をうかがった。が煙が赤い光が見えて、次の瞬間大きな炎が襲ってた。俺は全力で右にハルは左によけた。どうやらドラゴンのブレスらしい。
「ハハハ、どうやら。心配するまでもないな。それほどにキサマらに勝ち目はブゥ・・・」
ジェスが喋っているその瞬間、ジェスの顔に石が左頬に命中したのだ。
俺とハルはドラゴンの後ろを見ると、そこにダルフの姿があった。
「くぅぅ、くそぉ誰だ」
「俺だ」
「貴様は何者だ」
「ダルフだ、ちなみにさっきのは村人の分だ」
「はぁ」
「ちなみにこれから貴様をいたぶるのは、この俺の怒りの分だ」
「くぅぅぅ、ドラゴン。こいつを殺せ」
ドラゴンがダルフの方を向き首を一旦引っ込めブレスを放とうと口を開けた瞬間、ドラゴンの頭上にいた鉄鎧が口元を上から叩きつけ衝撃により口は強制的に締まり、ドラゴンの口で爆発した。口や鼻から煙がたちドラゴンが倒れた。
そこにシロンが
「こいつは俺たちに任せろ。お前はその気に食わないヤツを打ちのめせ」
「おお、任せろ」
「くぅぅぅ、くそぉ」
とジェスは吐き捨てて、岩を下り森の中に入っていた。急いでダルフもジェスの後を追った。
「各個撃破と言いながら、結局はいい所を持っていかれるのかよ」
「いやなら、あんなこと言わなければいいのに」
「しょうがないさ、ボスよりこっち倒す方が面白いもん」
「じゃあやりますか」
ジェスを追っかけて岩山を下るが、登りの時とは別で下りの時は2,3度かの着地で森の中に入った。
森の中に入るともうヤツの姿は見えず、もう逃げ去ったかのように思えたが、木の枝を飛び越えながら探索しているとヤツの殺気を感じまだ逃げていなく注意した。
とそこに、左脇の地面に生えているよく庭で見かけるボックスウッドに似た木から何かが飛んできた。すぐさま飛び移るとさっきまで乗っていた木の枝が砕け折れた。俺は近くの木の枝に掴みぶら下がるが、後ろから迫って来るのを感じた瞬間、ぶら下がっていた木の枝が砕ける。そこに森の奥の方から2本の物体が線のように一直線に猛スピードで襲いかかる。
俺はつかさず右手を地面に伸ばし
「火柱ぁぁぁ」
と叫ぶと同時に右手
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