アバの賊
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山が盛んな国や土地だでわかるけど、それほどいたって変わった感じじゃないと思うよ」
とハルもシロンと同意見だった。
3人はそんな事考えながら森の中を進んでいく。
森の起伏の多い岩や倒木や木の根が地面から突き出ているところが多く遠い先まで見渡せなかった。
が、森の中を迷わずに進んで行けるのは、この先にララハという村があり人々の流通のための道を見失わないために処置が施されているからだ。
俺らは、見失わないための処置である木の杭を確認して歩いている。木の杭には不変性のロープが巻かれており、基本として人々は森の中を歩くときはこの杭を意識さえすれば迷うことはないのがルールとして根付いている。
ちなみに不変性というのは、腐ったり風化や変色また者の変化を抑える作用がある。この作用を活かして杭にも変化の影響を抑えたり、また道具などにも応用されサビなど朽ちるのを無くして長持ちさせている。
ララハ村
この村は森の中に村を構えており、自然と協調しながら住んでいくスタイルを重視した村である。このような村は珍しくなく森や山や多い国では木々に囲まれた自然の中で暮らすのが多かった。このマルナスでも例外ではない。
また森の中にある村の特徴としては木の上に木造の住まいを建てる「ツリーハウス」が有名である。さらにそこへ行くための木のはしごや階段がかけられており、また他のツリーハウスに移動するために吊り橋や渡り廊下が設けられている。この設備なら猛獣が村に押し入っても一軒一軒が孤立することなく住民が一致団結となって危機を追い払うとした住民の知恵が見受けられるが・・・
現状はそのような姿ではなかった。
「これが、ララハ村ね」
とハルが難しそうな顔をして言った。
「まぁ確かにこういう森の中に、木をそのまま利用した秘密基地みたいなのはあるのは別におかしくは思わない、現に俺のところにも荒野に適した穴を掘って造ったような村があったがここは・・・」
とシロンも少しためらうようにして言う。
「あぁここは村ってよりは、廃村した廃墟に近い」
と驚いていた。
「一体どうしたらここまで荒れるの」
とハルは疑問を抱きながら辺りを見渡す。
「モンスターに襲われたとか。ほら例のオーガオールの関連で縄張りを追い出された他のモンスターたちがあっちこっちに散らばり、そしてこの村を襲ったんだよ。」
とシロンは少し怯えながら推論をたてる。
「う〜ん、それにしてもここまでボロボロになるかな」
「確かに、各村にもそれなりのモンスター対策はされているし、それに村の自治軍がいるはずだ」
とハルとダルフはシロンの推理を少し否定した。
少し村の入口付近で足を止めていたが、それでは何も始まらないと思い村の中へと足を進める。
彼らが少し立ち去っ
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