スットマン
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なく、身軽で装備の欠片もない、私服で現れた。
ランダはそのままカウンターテーブルのイスに腰掛けた、「いらっしゃい」と亭主が声をかけ「ご注文は何にします」と聞いた。この対応はさすが酒場を営んでいるとジットが感心したが、バァンといきなり頭を叩かれた。何ボケッとしているの、ランダさんが来て何驚いているの、軍の人だってくるはよ。それよりたくさん注文が来てるのだから手伝う。
ハハハと店に賑やかさが来た。
「やっぱり、こうじゃなきゃ」と客が騒ぎまくる。
「じゃあ、カレーを」と言った。それに応じ亭主が寸胴鍋に火を入れ仕度をした、「今日はいろいろ大変だったようで」と何かを察しているように言った。
「まぁ王都から人が来たのでね、いろいろ見に来てね。軍の事とかをね」
「軍の事とね、それでダルフさんを討伐に…」
「亭主には丸分かりなのですかね、そうです。王都から着た、スットマンって男は地方の自治軍のことをあまりよろしく思っていないんですよね」
「スットマン…」
「そしてよりによって、今回の襲来。「それを他のもの力を使いました。」って言えませんからね」
「それで、隠すために依頼をえぇ。」
「まぁさすがに今回の襲来を裏で操っているとは思えませんので、危険はないと思います。オール位ならギガールやオーテールじゃないので」とランダと亭主の会話にジットが噛みついた。
「そんなんで、ダルフさん達を追い出すって酷くないですか」
「カレーお待たせ」とカレーをランダに差し上げた。
「別にジット、追い出してないぞ、少し目の届かないところに行ってもらっているだけだよ」と亭主が宥めるように言った。
「それでも…ダメなんすか、ダルフさん達にも手伝って貰ったって」とジットが言うが
「言うと自治軍を無くされる」とカレーを食べながら言った。
「無くなるって」とセラが喋った。
「ハンターに守られたなら、自治軍の意味もないから、軍を駐留させずに、地方軍の近隣の支所からの日帰り式になるだよ、軍はただの警備のため小隊の五人をは昼と夜の2隊だけになる」
「それなら、いるから変わらないのでは」とジットが言うもの
「モンスターや敵が来ても、軍はなにもしない。来たら今日みたいやれば良いでしょってね。ヤバくなったら町の駐留が対処するってのが、スットマンのシナリオさ」
「なんて」と怒りに二人は言う
「まぁ中央にそういうことだよ、自国の権威争いが忙しい連中よ、特に仕事と言えるのは他国との交流だよ」
「どこの国もおなじだね、そういうのは」
「うん、うん」とジットとセラが言った。「え」と聞き覚えの無い声に驚き、声の方に向いた。
「あ、こんばんは」とハルは言った。
そして、ダルフとシロンが酒場の扉を開けて入ってきた。
「ただいま。」と言って
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