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HUNTER FUNG
スットマン
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討伐隊を出して損害よりも市民は安心するからだ。」
とランダは、せきをきって言った。

二人は考えようとしたが、その隙を与えてはくれなかった。なぜなら、この会話を聞き付けて民衆がぞろぞろと集まってきて噂話が広がり始めていた。「おい、なんであの二人が最近迷惑を与えてきた、オーガオールの討伐に行ってくれるらしいよ」、「なに、本当のことかい?それはありがたい。」「やっと、これで村に平和が戻ってくれる」とガヤガヤと騒ぎ出す声が響いた。ジットやセラも民衆の声を聞いて、二人に期待する。
するとダルフが諦めたかのように
「まぁ、ここまで民衆に言われたら。引き下がれないな」
と言った。それに続きシロンも
「そうだな」
と頷いた。
「わかりました。その依頼引き受けましょう。その代わりこの村の事を頼みます。」
とダルフがランダにお願いした。
「わかりました」
とランダも返事をする。

その会話と同時にざわめいていた民衆が、歓喜に満ち溢れた。まだオーガオールを倒してもいないと言うのに。
「やった、これで遠くに離れての猟が出来る。」「それどころじゃない物が流通し直すぞ、モンスターの影響でここ最近は山の方の門からの荷馬車は途絶えてた。」
「けど、山の方の門からのって、あっちは今問題のピコールの山があっる、ピコールの向こうにはエストレス山脈があって、そしてその向こうは超大国の華凰がある、エストレスには略奪非道の山民族がいるのだぞ、しかも、その山民族は華凰に通じているとか…」
「しかし、こっちの門はピコールだけじゃない、多きな街のストマートがある。地区は別だが流通には関係なく、村の景気は捗るし、もし外敵の被害ならストマートが先だろ…」
と民衆のざわつきは、いろいろな方で話題が殺到していた。
「なんだモンスターが倒されたら、ありがたいのか面倒なのかわからん。」
と二人がぼやきたくなるほどだ。
「だが、そんな事を行っている暇もない、この村に視察に来たのに無視などできない、お二方には改めてオーガオールの討伐をお願いします。」
とランダは言った。


ダルフもシロンも状況をわかったのか、頷きオーガオールがいる森の方に振り返り、歩き始めた。すると、セラが何かを思い出したかのように大きな声を出した。そしてジットの腕を引っ張り街の方に走って去ったが、すぐに「ちょっと待っててください。」と言ってまた走り出して行った。
「どうする、ほっといて行くか」とシロンが訪ねたが、ダルフは待つ方を選んだ。
ランダ以外の軍人や街の人は子供を待ってられずに、日頃の持ち場に戻ったりしていた。
「それで待っている間、何して待つ。」
とシロンが言った。
「なら、自己紹介をしようではないか、まだ我々お互いの事を知らないのだから」
とランダが言った。
「そうだな」

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