合宿終了
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し、内野と外野の声かけが足らずお見合い。ヒットになりにこ、ことり共に生還した。
(芯で捉えられれば飛ぶけど、ノーステップじゃああの辺が普通か。それにピッチングもあるし、花陽は9番で固定だな)
ことりがセーフティ、カットをやってくれれば出塁率は上がる。その後には負担をかけたくない花陽を置いておけばいい。
(さて、頼むぞ上位打線)
3回目の打席に入る穂乃果。ここからは指示を出す必要はない。好きに打たせればいい。
(真姫はやっぱり3番に戻して・・・う〜ん)
頭を悩ませていると穂乃果がそれを消し去るように快音を響かせる。打球は右中間を抜けていき、花陽がホームまで返ってきた。
「色々教えていただき、ありがとうございました!!」
「「「「「ありがとうございました!!」」」」」
試合は5対3で逆転勝利を納めた。それからダウンを行うと、今日まで指導をしてくれた徳川と八崎にお礼を言う。
「頑張れよ、全国大会」
「負ける時は潔く負けろよ」
「ちょっ!!和成さん!!」
激励の言葉をかける八崎とおふざけな様子の徳川。彼女たちは挨拶を終えると、真姫の家の別荘へと帰っていく。
「で、オーダーはどうすんの?」
「1試合目のオーダーで行きます。にこが機転になりそうなので」
アドバイスや実践で試した結果、打順が決定したことを告げる。それを聞いた2人も納得したようにうなずいた。
「今回はありがとうございました。お2人も大会、頑張ってください」
「おおっ」
一礼して穂乃果たちの後に続こうとした時、徳川から声をかけられ再度振り返る。
「諦めんのはいつでもできるけど、頑張れるのは今だけだぞ」
大きくうなずき踵を返し穂乃果たちに追い付く。
「よし!!明日の昼に帰るから、今からは自由時間にするか」
「ホントですか!?」
「「「「「やったぁ!!!」」」」」
わずかながらのバカンスを楽しもうと走って別荘へと帰っていく少女たち。剛はそれを微笑ましそうに見ながらゆっくりと帰路についた。
「あいつ、意味理解してないんじゃないか?」
少女たちが帰った後、自主練をしようと体を動かしている八崎が徳川に声をかける。
「いずれわかるんじゃね?あいつなら」
「適当だな」
それ以上の会話はせず、練習に入っていく2人。彼らの言葉の真意を剛が知る日は近いのか遠いのか、それは神のみぞしる。
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