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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第五話:ゴミの分別は守りましょう。自治会からのお知らせです。
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逆に本当に負けちゃうんじゃないの?

「お、お、お、お前等の勇気は本物だな……よ、よ、よし。と、と、通して「戦うのなら準備体操が必要だぁ! 皆さん、軽くでもウォーミングアップしておきましょう」
戦う気満々な彼等に怖くなった大木槌さんが、自分の矜持を保ちつつ通過を許可しようとした途端、言葉を遮って準備体操を促すアハト君。

「よ〜し。頑張るぞぉ〜!!」
その掛け声と共に近くにあった大岩を、グランバニア鉱石製のバスタードソードで一刀両断するラン君。それを見た大木槌さんは目を丸くして固まる。

「俺も負けないぞぅ!」
この掛け声はアハト君……ラン君と同じ様に近場の大岩を鋭い斬檄で粉々にした。涙目になる大木槌さんが哀れに思えてきたわ。

「俺だって戦えるんだぜぇ!」
ある意味真打ちウルポン。何も無い場所目掛けてベギラゴンを炸裂させる。
あ、大木槌さんが漏らしちゃったわ。

「「「さぁ、尋常に勝負!!」」」
「え!? 勝負? ええ!!」
大木槌さんの狼狽えっぷりが凄い。

剣を構え完全臨戦態勢のラン君とアハト君……
その後ろで両手に大きな炎を灯し全てを燃やし尽くせる状態のウルポン。
そして涙目で可哀想な大木槌さん。

「ねぇ……可愛そうだよぉ」
「な〜にが可哀想なのかなぁ?」
私の言葉に、解ってないふりで応えるウルポン。

「だって通してくれそうだよ。虐めちゃ可哀想よ」
「ええ! 通してくれるだってぇ!? でも先刻(さっき)通さないって言ったし」
これまた大袈裟なリアクションで驚くアハト君。

「い、いや……お、お前等の勇気に免じて……と、通してやろうかと……」
「はぁ? 渋々お情けで通して戴けるくらいなら、我々は正々堂々と戦って通る権利を得ます! ねぇ皆さん?」
あぁ……ラン君楽しそう。
大木槌さん……言い方が拙いわよ。貴方の実力は理解してて通せんぼが楽しくなってるんだから。

「い、いえ……是非通って下さいませ」
「戦わなくて良いの? 俺達、勝たなくて良いの?」
泣いて道を譲る大木槌さん。それを受け入れようとしないのはウルポン。

「如何か通って下さい……邪魔してゴメンなさい。本当にゴメンなさい」
「いや、邪魔じゃ無いですよ。戦いましょうよ」
未だ意地悪をするのはアハト君だ。

「もう! 本当に止めてあげて下さいよ。泣いてるんですよ!」
「そうですよ、お二人とも! 泣いてる相手を虐めるなんて最低ですぞ!」
あ、ラン君が裏切ったわ。

「お前……本当に解りやすいな」
「何アイツぅ? 一瞬前までコッチ側だったじゃん」
ウルポンとアハト君がチラチラこちらを見ながらヒソヒソ話し合う。

「煩いですよ。美女の意見は絶対なんです! 知らないんですか?」
「美女じゃな
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