IF STORY
短編
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と言っておいたにも関わらずやはり直前でバタバタとしているらしい。
寝起きで重い体を起こし、窓を開けて表を見る。丁度、隣の家から藍子が出て来てパタパタと駆け足で家の前を通って行くところだった。後に続く木綿季は後ろ髪の寝癖が直しきれていない。どうせ興奮して眠れなくて寝坊したとかそんな所だろう。
「ユウ、早く!バス来ちゃう!」
「わぁ待って!」
時計を見れば後5分でバスの時間だった。だが、遠くは無いので走れば余裕だろう。
俺は今日の午後から登校なので、もうひと寝入りしようとすると、木綿季がピタッと立ち止まってコッチを向いて手を振り始めた。
俺が頭の後ろを指して寝癖を教えてやると、恥ずかしそうにそれを押さえている。そんな木綿季を藍子が遠くから呼び、木綿季は慌ててそれに応え走り出した。
「忙しい奴らだ……」
春も深まり暖かくなって来た空気を取り込む為に、俺は窓を開けたままにすると欠伸をしながら起きる支度をし始めた。
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