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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――
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よりもあの女の人を…」
俺にしがみつき、アルトは驚いた顔でブルブル震えながら言う。
エド「なぁ、アルト。俺も手伝うから、一緒に真実を確かめないか?」
アルトの頭を優しく撫でながら言う。
今は全然関係ないが、アルトの髪はいい香りがするな///
アルト「本当に?信じてもいいの?」
エド「…///」
ヤバイ!涙目で頬が少し赤いアルトを見て思わずドキッてなってしまった//
俺にはウインリィがいるのに……。


エド「ああ、ほんとだ。約束する!」
アルト「ありがとう……エド…。」
『シュウゥゥゥゥ』
アルトが「ありがとう」と言った途端、シレーナの時と同じように胸のあたりが光り始めた。
もしかして、これがアルトが俺に心を開いた合図か?!
そう思った俺は、コートのポケットから、みんなの思いを込めた黄色い結晶、アルトの記憶や感情がこもった黄色い結晶、を取出し光っている中心に黄色い結晶を押し込んだ!
アルト「ッ!! いやあああああああああああああああああああ!!!」
エド「くっ。」
アルトが暴れだして、結晶が入ってくるのを拒む。
だが、俺は力いっぱい結晶を入れ込む。
そして、結晶の全体すべてを入れ終わったその時!



アルトは目をつぶって涙を流している。
そしてシレーナの時と同じように、あの錬成陣が出てきて中から黄色いカギが出てきた。
アルト「思い出したくなんてなかった………
    【怒り】のなんて……
    後に続くのは【憎しみ】だから……」
エド「アルト……俺は…。
アルト「憎みたくなかった……
    哀しみたくなかった……
    それがたった一つの願いだったのに……」
アルトに怒りの感情を戻したこと少し後悔しそうな俺にあの女の声が語りかけてきた。
女「落ち始めた運命の砂時計の砂は誰にも止められない……。
  後悔をするくらいなら、この【怒り】司る……
  【イエローキー】………を手に取って……?
  もう、後戻りは出来ないのだから……。」
覚悟を決めて、イエローキーを取ることにした。
このカギが何のためにあるのか知らないが、あの女が言った通り俺はもう後には戻れないのだろうから……。


イエローキーを抜き終わると光は消え、またあの時のようになにか強い力がスピルメイズの外に追い出そうとする。
俺はグッタリ倒れているアルトを抱きしめ、強い力に身を任せた……。



*一番広い部屋*


『ドンッ』

ウインリィ「エド!みんな!!」
空から落ちたような感覚がしたけど、気付いたらウインリィの店の一番大きな部屋にいた。
俺たち帰って来たんだな……。
腕の中にはちゃんとアルトは居たし、周りを見てみたらアルもシレーナもリンもランファンもいた。
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