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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――
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「アルト、そんなに焦るなって……。」
少し考えれば、何かがおかしいことくらいすぐ分かるのに私は考えようとしなかった。
それよりも、父さんに会えたことが嬉しくて……。
血を垂らし終わり、父さんが錬成陣の前で膝立ちし胸の前で手を合わせる。
アルト「何が起こるんだろう〜♪」
そして、錬成陣に手を置いた途端!
黒いウニョウニョした手が出てきて、真ん中に大きな目玉が出てきた。
アルト「父さん!これなんか、変だよ!」
これはおかしいと言う私の声は父さんには届かない。


父「アリサ……これで君にまた会えるんだね…。アリサ……」
アルト「ッ?!」
またあの人の名前だ!
なんで、私よりもその人が大事なの?
アルト「父さん!!!!! ッ?!」
気が付くと地下室じゃなくて、知らない真っ白な空間に居た。
アルト「何?これ………」
私の名前が書かれた大きな扉があった。
なにこれ………ここはどこ………父さんは………
???「よぉ。」
アルト「ッ?!!」
急に声を掛けられた。
声をかけてきたほうを見ると、この白い空間と同化してしまいそうなくらい、同じく真っ白い人がいた。


アルト「誰?」
白い人「お〜、よくぞ聞いてくれました!!
   俺はお前たちが世界と呼ぶ存在、あるいは宇宙、あるいは神、あるいは真理、あるいは全、あるいは一。
   そして俺はお前だ。」
アルト「え?」
『バーン』
後ろにあった大きな扉が開く、振り返ると扉の中にはまた大きな目玉があって黒いウニョウニョが私の方へ出てくる。
白い人「ようこそ、人殺しの馬鹿野郎。」
アルト「え?いやぁァァァァァァァ!!!!」
あの黒いウニョウニョが私を扉の中に引きづり込もうとする、必死に出逃げたけど逃げ切れなくて私は扉の中へ引きづり込まれていった。
扉の中は真っ暗で沢山の知識が頭の中に入ってくる感じがした。
それと同時に、体がどんどん壊れて行って意識が飛んできそうになった………。
アルト「私、ここで死ぬの…?」
死を心の底から覚悟したその時!
父「アルト!まだお前は死んじゃいけない!!!」
アルト「…ト…ウ…サ…ン……?」
微かに父さんの声が聞こえたような気がしたが、私の意識は遠い闇の中へと飛んで行った………。




アルト「ッ!!」
目が覚めるとそこは真っ白い空間でもなくて真っ黒い空間でもなくて、父さんと錬金術を行った家の地下室だった。
でも父さんの姿は何処にもなくてその代わりに、あの錬成陣という地面に書いてある模様の上に、あの警察署に居た女の人によく似た変な生き物が居てそれを赤に近い黒色の服を着たダルマみたいに丸い生物がそれを食べていた。
アルト「……………」
どうしてかな?
あの女に似てる生き物が食われているのに何の感情も湧き
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