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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第15話(改2.1)<今(NOW)に乾杯>
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艦娘たちが「はーい」と返事をする。

 そのやり取りをきっかけに再び場の雰囲気が緩んで来る。指揮官のひと言というのは大きいものだ。

互いの鎮守府だけで、固まって座っていた艦娘たちも徐々に金剛や比叡を中心に積極的に席替えをし始めた。

こうなってくると、なおさら見分けが付かないが……それでも交流する彼女たちを見ていると感慨深いものがあった。

 オリジナルと量産型という、まったく同じ種類の艦娘でも鎮守府が異なれば微妙に「雰囲気」も違ってくるようだ。

普段、こちらが願っても軍令部や海軍省の命令がなければ艦娘たちが他所の鎮守府と交流する場は、ほとんどない。恐らく艦娘が量産化されたとしても、こういった機会は、なかなか無いだろう。

 それが、どういう偶然か海外の鎮守府との交流だ。しかも恐らく違う時代の艦娘と交流している。

これぞ千歳一隅のチャンス。二度と再現できない貴重な一瞬を過ごしているのだ。だが果たして、この何人がそれを悟るだろうか?

提督の一品は直ぐに出来上がった。カウンター越しに彼は呼びかけた。
「はい完成『長芋の明太子和え』だ。おいお前ら、誰でも良いから運んでくれ」

彼が言うとブルネイの龍田さんと美保の寛代が立ち上がって配膳をしてくれた。

速攻で手を伸ばしたのは、やはり双方の金剛だった。脚だけでなく手も速いのか。
「んー♪deliciousデース!」
「確かに、美味しいわぁ♪」

「ホント、美味しそうね」
金剛に続いたのは静かな龍田さん。彼女たちは、おいしそうに食べていた。

だが意外にも赤城さんが、その料理に直ぐ手を出さずニコニコしている。逆に怖いな。

「あ?」
つい声が出た。

赤城さんの傍で秘書艦の祥高さんが先方の青葉さんに料理の写真撮らせていたのだ。赤城さんは、それが終わるのを待っていたらしい。

しかし祥高さんは、このレシピを覚えるつもりだろうか?
直ぐに厨房の提督からの視線を感じたらしい彼女は言い訳のように応えた。
「あぁ、済みません。あまりに美味しそうだったので……うちの鳳翔さんに再現して貰おうかと思いまして」

「ほぉ、そうしてもらえると助かるな」
私も思わず反応した。

美保鎮守府の食堂も十分、美味しいメニューが多い。それは海軍の伝統だろう。鳳翔さんも頑張ってくれているが他所の鎮守府の「新しい風」が入れば、また艦娘たちも喜ぶに違いない。

軽く頷いた提督は言った。
「もし良かったらコッチ来る? 材料とか分量とか入ってきてメモした方が楽でしょうに」

「えぇ!? でもレシピを盗まれては困るのでは」
祥高さんは申し訳無さそうに言う。

「ハハハ、そんな大した料理は作ってねぇから。ただ呑兵衛が気ままに作ってる家庭料理? ……とも違う
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