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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第15話(改2.1)<今(NOW)に乾杯>
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軽く考えていた。
そもそも軍人は常に生死と隣り合わせの緊張感を強いられる。日常生活でも情報の秘匿義務など様々な規制も多い。娯楽や旅行にだって制限がある。

そんな中、お酒は数少ないストレス解消の手段だ。
だから美保鎮守府でも任務のない艦娘たちの個人的な時間にまで、それを(たしな)む事への規制は無い。
(どこの軍隊でも、それは同じだろう)

それでも黙っている日向を見ていると少し心配になった。
「おい、お前は本当に、それで大丈夫なのか?」

彼女は私をチラッと見て恥ずかしそうに応える。
「はい」

「そうか」
もしこれが『今(NOW)』を懸命に生きる日向の本心からの決意ならば、それは尊重しよう。私は考え直した。

 このやり取りに、また提督は後ろを向いて感動しているようだ。

ちなみにブルネイ所属の、もう一人の日向は奥のテーブルでガンガンやっていた。既にビール髭も出来て、それを軽く拭っている。

そんな豪快な彼女に比べたら、うちの日向は、お酒に弱いのかも知れない。もっとも、こっちの日向みたいになっても正直、困るが。

 提督は、そんな日向や、お酒を飲まない雰囲気の美保の艦娘たちにノンアルコールのカクテルを作ってくれた。

続けて彼は隠し扉のような所から秘蔵品っぽいボトルを開けてグラスに注いでいる。

そして全員にグラスが行き渡ったのを確認すると自分もグラス片手によく通る声で言った。
「何はともあれ妙な出会いだったが、こんな貴重な経験も無いだろう。さぁ、互いの鎮守府の発展と活躍を願って乾杯しよう」

そこで一呼吸。
「乾杯!」

『乾杯』
……こんな素敵な「飲み会」ならお酒を飲まない私でも良いものだ。

「へぇ、ノンアルコールでも美味しいデスね!」
「ホントですね」
「……」
美保の艦娘たちもキャッキャとはしゃいでいる。

そもそも美保鎮守府のある境港市には歓楽街が無い。チョッと人口が多い米子に出るとしても彼女たちには自由な足(自動車の類)が無いのだ。

必然的に美保の艦娘たちたちは、ほぼ飲みに出る機会がない。強いて言えば晩酌程度だろう。

(艦娘の軍隊という特殊な状況とはいえ美保鎮守府の艦娘たちは果たして、これで良いのだろうか?)
ちょっと考えてしまった。

「司令、済みません。私のひと言であまり深刻にならないで下さい」
突然隣に日向が来た。もちろん素面(シラフ)である。

私も眉間にしわを寄せていたのだろうか? 逆に心配されてしまった。
「あ、いやこちらこそ済まん」

 私たちがゴタゴタしている間にも提督は冷蔵庫を開けて中を見ていた。そして軽く頷きながら長芋と明太子を取り出した。
「手早く一品作っちゃうから、それつまんで待っててな」

ブルネイの
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