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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十九話 機動六課のある休日 2
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アルトに見送られて六課を出発したアスカは、リニアレールでサードアヴェニューまできていた。
そこでアスカは一人の少女と出会う。
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者、始まります。
アスカside
一悶着あったけど、オレは何とか出かける事ができた。
アルトさんには迷惑かけっぱなしだ。今度、なにか奢らないとな。
「さて、後はバスで地下高速道路のインターまでいけば……ん?」
バス停まで歩いていたオレは、妙な物、具体的には大きな黒いバックがウロウロしているのを目にした。
見ると、ちょっと背の高い女の子が重そうなゴルフバックの2倍はありそうな荷物を背負ってメモ用紙を手にして右往左往している。
長い栗毛色の髪を黄色いリボンで後ろでまとめている女の子が、眉を八の時にしてメモ用紙とにらめっこしていた。
「どうみても迷ってるよなぁ」
《そうですね》
オレの呟きにラピが同意する。
「んじゃあ、しょうがねぇか」
道に迷ってるんなら、助けるのが人の道、なんてね。
オレはその女の子に近づいて声を賭けた。
「なあ、あんた。道に迷ってるのか?」
普通に声を掛けたつもりだったけど、その女の子はビクッと身体を震わせて驚いた目でオレを見て、キョロキョロと辺りを見てからまたオレを見た。
「うん……あんたに声を掛けたんだけど……」
なんか異常に警戒されてっぽい。
オレ、童顔だと思ってたけど、もしかしたら悪人面なのかな……
ヘコむわ〜
「え……と、あ、あの……」
女の子が、もの凄く挙動不審になる。
よく見ると、いや、よく見なくてもオレより背が高い……羨ましいな、チクショウ!
いや、そうでなくて、人見知りが激しそうな子だな。田舎から出てきたばっかりなのかな?
まあ、とにかくこのままではいられない。
「それ、地図かい?見せてみな」
オレは女の子が手にしている紙を指さす。
女の子は一瞬考える素振りをした後、オズオズとした感じで紙を渡してくれた。
「どれ……なんだこりゃ?」
受け取った紙を見て、オレは思わず呟いてしまった。
その紙は、地図なんて代物じゃなかった。
いや、一応地図なのか?
一本の線がグニグニと折れ曲がって書かれていて、最後に”ここよ〜ん”とゴールらしき物があるけど……
「あ、あの……」
オレの反応を見た女の子が不安そうな顔をしている。
マズイ……今更わかりませんなんて言えない……
「ちょ、ちょっと待ってくれ。こりゃ難航しそうだ」
声を掛けた手前、無理ですなんて絶対に言えない。
何とかしなくては……この地図?サードアベニュ
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