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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第四話:ペット自慢は程々に……
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目と鼻の先……それなのに面倒事を回避しようと私に押し付けるなんて。
「そうじゃねーよ。あれがもし、中途半端に知恵がある馬鹿の罠だったらどうする? 道具袋に手を伸ばした途端……落とし穴に嵌まったらさ(笑)」
「じゃぁそこで見てて下さい。落とし穴に嵌まる私の姿を……」
「落とし穴に落ちたら、速攻上から土被せてやる(笑)」
なんて性格が悪いんだ。私やリュリュさんと違って、ラーミアに巻き込まれたのでは無く、リュカ様の所為でこの世界に送り込まれてしまったから、余計に捻くれたんだろう。
これで本当に父親になれるのか?
「やはり罠なんてありませんよ」
流石に悟られない様に罠の存在を警戒しながら道具袋に近付き、ビビってない素振りで目的物に手を伸ばし、最初から罠なんか気にしてない体裁で皆様の下に戻った私は、案の定罠なんか無かった事に失笑を浴びせた。
「当たり前だろう……唯の道具袋なんだから。何ビビってんの?」
「このガキ……」
本当にムカつく。お前が言い出したんだろ! 存在を無視したいが為に『罠かも?』と言い出したんだろ!
「さぁ……誰の忘れ物ですかねぇ?」
話しの流れを変えたくて、リュリュさんが慌てて私の手にある道具袋の中を覗く。
「ゴミだろ? 中には使い古したカピカピのエロ本が入ってるんだよ」
だとしたらお前に投げつけてやる。
「ゴミじゃ無いですよぉ。ノコギリとかハンマーとかが入ってます」
「本当ですね。未だ真新しいですし、ゴミでは無いでしょうね。落とした人は困ってるでしょうねぇ……」
お前の見立ては全てハズレだと知らしめる様に発言。
「じゃぁ元の場所に戻しておこうぜ。落とし主が探しに来るかもしれないじゃん。持って行ったら余計に困るんじゃね?」
「え〜……届けてあげようよぉ! その方が親切でしょ」
やっぱりリュリュさんは優しいなぁ……
「何処の誰の物か分からねー物を、如何やって届けるんだよ!? ちょっとは脳味噌にも栄養を分けてやれよ……乳ばかりにじゃなくてさ」
「ごめんねぇ……ボウヤには刺激が強かったわね?」
リュリュさんは両腕で胸を隠す仕草をして、一児の父になる男を見下し嘲笑う。
因みに、この世界の住人達は先程のトロデ殿とウルフ殿の遣り取りを聞いてた為、下手に口を挟まない方が被害が少ない事を悟り、黙って呆れてくれている。
有難い事ですね。
「あ! これ……道具の一つ一つに名前が書かれてるわ」
「え……マジで?」
え、マジでですか!?
「ほらぁ……それどころか住所までも書いてある」
ウルフ殿の疑いの台詞と、私の疑いの眼差しを振り払うかの様に、リュリュさんは道具袋の中から道具を一つ取りだして見せ付ける。
「“ドドン・ガアデ”って名前の下に“滝の洞窟の上に住ん
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