悪魔のアグリーメント
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…よっ!」
深く息を吐いたケイオスは、レンチメイスの先端からグンッとチェーンバインドを引き寄せ、それを自分の左腕に巻く。そしてフリーになったレンチメイスを力業で振るい、フレスベルグの右翼を先端で挟み込むなり、内蔵してあるチェーンソーを回転、血しぶきをまき散らしながらフレスベルグの右翼を斬り落とした。
「ギャァァアアアアアッ!!」
直後、飛ぶ手段を失って地面に引きずり落とされたフレスベルグに、すぐさまケイオスは鎖を引っ張って何度も持ち上げては地面に叩きつける|《ビートストーム》を繰り返し、イモータルと言えど全身がバラバラになりそうなほどのダメージを与えた。
「ギィェェェエエッ!!」
「後は死ぬまで叩き続けるだけ……!」
そこから始まったのは、一方的な暴力だった。右翼を失って飛べなくなり、更に太陽の鎖で磔にされて動けないフレスベルグに、ケイオスはレンチメイスで太鼓の達人の如くひたすら叩き続ける。
ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ!
「あがっ! おごっ! い、いい加減に……あばっ!」
ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ!
「……ヤ……ヤメロ……」
ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ! ドグシャッ!
叩くたびにフレスベルグの返り血がケイオスの全身を赤く染め上げる。見てる方がトラウマになるほどの暴力にフレスベルグがもういっそ浄化してほしいと降参するがそれでも止めず、空のギジタイを背景に機械的なまでに叩き続ける彼の姿を、私はまるで悪魔のようだと思った。
「ア……ガ……」
「ん? なんだ、もう動かないんだね」
隣で見ていた者としては今夜は確実にうなされそうなぐらい叩いた後、ようやく手を止めたケイオスは淡々と目標の確認を行った。今のフレスベルグは何というか……トラックに踏み潰された毛虫みたく無残な姿となっており、これまで何度か戦ってきた私から見てもあまりに痛々しいというか、目を背けたくなるぐらい酷い姿だった。
「破ァッ!」
それからはケイオスとドレビン神父が周辺の瓦礫を力づくで一部撤去して、私と装甲車の中に閉じ込められた人質を助け出してくれた。しかし瓦礫から引きずり出した私の右腕は、さっきの綱引きの代償で逆方向にぷら〜んとゴム手袋みた
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