悪魔のアグリーメント
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」
「縁? ラタトスクならまだわかるけど、お前と僕に何の縁があるっていうのさ?」
「それはもう、大きな縁ですよ。なにせアナタはワタクシの封印を解いてくれたのですから」
「「「ッ!?」」」
え、要するにユーノはこのイモータルの封印を解いたってこと?
『ジュエルシードって、やはり聞き間違いでも見間違いでもありませんでしたか……』
「イクス?」
『こいつは……ポリドリは、私がまだガレアを収めていた時代に現れたイモータルです。ベルカ全土を未曽有の危機に陥れた奴にガレアはマリアージュや騎士達の総力を尽くして挑み、多大な犠牲を出しながらも辛うじて封印することができました。封印の動力源としてジュエルシードを用い、建物全体に術式を張り巡らせた巨大な古墳……地下深くに沈めたはずのその施設を、どうやらこの少年は発掘してしまったようですね……』
つまり封印の動力源だったジュエルシードをユーノが発掘してしまったから、封印が解けてポリドリが復活したってことか。……やれやれだ。
「…………はぁ、また僕の罪が重なったか。嫌になって来るよ、余計なものばかり掘り起こして、ほんと僕ときたら……」
「罪悪感を持つ必要はありません、アナタは正しいことをしたのです。ええ、このワタクシを忌まわしい封印から解放してくれたからには、この世界をあるべき形に戻してあげます。そう、世界全ての人類種を滅亡させるという―――ぐばぁっ!?」
「……え?」
あ、ありのまま今起こったことを話すよ。自信満々にポリドリが人類抹殺を宣言したと思ったら、次の瞬間衝撃でぶっ飛ばされていた。何を言っているのかわからないと思うが、私も最初は何が起きたのかわからなかった……。
「到着が遅いから迎えに来てみれば、こんな所にいたとはね」
「え……シオン?」
まるで子供を迎えに来たような調子でシオンは悠々と通路から現れた。まさかこのタイミングで彼女まで来るなんて……。
Pi♪
「ケイオス、こっちでシャロンを発見。座標を送信する」
通信機でケイオスに連絡を取ったシオンは簡潔に物事を伝え、通信を切る。直後、
ドゴォォォォンッ!!!
とてつもない轟音がして天井が崩壊、返り血塗れのケイオスが現れた。途中にいたポリドリを邪魔だと言わんばかりにレンチメイスでぶん殴ってどかしてから、彼は倒れていた私に声をかけてくれた。
「待たせたな」
「うん、待ってたよ……来てくれて嬉しい……」
「ん。……で、何でここに“高町なのは”がいる?」
ケイオスが見ているのは、先程まで私と戦っていた少女。どうやら彼女の名は高町なのはというらしい……。
「何でって、彼女が私の心臓を狙って襲ってきたから……」
「あ……ちょっと待っ
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