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ヘタリア大帝国
10部分:TURN1 殿軍その十
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てるしね」
「私達の艦艇もです」 
 小澤もここで言う。
「攻撃を受けています」
「無事なのは私の艦だけですか」
 日本も戦局を見た。見ればそうなっていた。
 無事な艦は日本の乗艦である日本だけだ。それを見てだ。
 日本は敗戦を悟った。しかしここでだ。
 艦橋のモニターに東郷が出て来た。そうして日本達に言うのだった。
「もうこれ以上の戦闘は無理だな」
「東郷さん、ではここは」
「ああ、全軍撤退だ」
 東郷はそれを主張したのだ。
「祖国さんは動ける艦を全部まとめて軍を後ろに下がらせてくれ」
「では東郷さんは」
「今無事なのは第四艦隊だけだ。だからな」
「それではですか」
「後詰は引き受ける。後は任せてくれ」
「いいのですか?相手は五倍ですよ」
 どれだけ質で勝っていてもだ。五倍の戦力が相手ならばだというのだ。

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