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翠碧色の虹
第十七幕:夏の街に弾む虹
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ん!」
心桜「あははー。ま、 あたしは、ふたご座だから、蟹とは無縁かな・・・」
七夏「ふたごの蟹さんなら、相性いいかも?」
心桜「たしカニ!!」
七夏「え!?」
心桜「な、なんでもないっ! 笹夜先輩は、おとめ座だから−−−」
笹夜「〜♪」
心桜「さ、笹夜先輩!!!」

高月さんは、素手で蟹の関節の少し手前を折って、蟹の足から身を引きずり出していた。

笹夜「はい!? 心桜さん、どうかしましたか?」
心桜「おとめ座なのに力技・・・あ、いや・・・なんでもないです」
七夏「笹夜先輩、この道具、使わないの?」
笹夜「え? この道具は、どのように使うのかしら?」
心桜「ま、笹夜先輩には不要な道具・・・みたいだね〜」
笹夜「???」
心桜「そう言えば、蟹もそうだけど、海老も大概だよねー」
七夏「え!?」
笹夜「び!?」
心桜「何!? その妙な連携!?」
七夏「えっと・・・」
笹夜「・・・すみません」
心桜「だから、なんでセパレートークしてんの?」
七夏「せぱれえとおく?」
心桜「あー、もういいっ! 海老ですよ、エ・ビ・ッ!!!」
笹夜「その・・・海老が大概っていうお話だったかしら!?」
心桜「そうそう、海老が丸ごと出てくると、なんか億劫になるんだよねー」
七夏「ここちゃーは、海老さん嫌いだったの?」
心桜「つっちゃーさ、その妙な『さん付け』って・・・色々と誤解を招きかねないよ!」
笹夜「丁寧にお話して誤解を頂く・・・日本語って難しい所がありますね」
心桜「そだね・・・呼び捨ての方がいい場合もあるって事で! ・・・って事で、つっちゃー!!」
七夏「はい!?」
心桜「もう一度、言い直してみよう!!」
七夏「ここちゃーは、海老って嫌いだったの?」
心桜「・・・・・」
七夏「どしたの!? ここちゃー!?」
心桜「んー、なんかさー『さん付け』の後味が残ってるんだよねー」
笹夜「最初に受ける印象って大切・・・という事かしら!?」
心桜「そうですね! んで、あたしは別に海老は嫌いじゃないよ」
七夏「良かった☆」
心桜「たださ、海老がそのまま出てくると、頂くまでが面倒で、結局最後まで残るんだよねー」
笹夜「なるほど・・・確かにその傾向はありますよね」
七夏「お料理の時に、すぐ頂けるようにすればいいのかな?」
心桜「あたし的にはそうなんだけど、現実はそうじゃないみたいで・・・このズレは無くならない気がする・・・なんで、すぐ食べれる状態で出てこないのかなーって」
七夏「えっと、お料理を頂く前に、見て楽しめるように・・・って」
心桜「!!!!!」
七夏「ひゃっ☆ どしたの!? ここちゃー!?」
心桜「いや、今のつっちゃーコメント・・・まじ、やられた感がした!!」
七夏「え!? えっと、お母さんも
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